クリエイティブユニット〈KIGI〉が、設立から10年を記念し、これまでの活動と新作を発表する企画展「all is graphics」を開催する。
KIGIの活動領域は実に広い。
クリエイティブディレクターの宮田識が主宰を務める広告制作会社、DRAFTから独立。2012年にKIGIを立ち上げた植原亮輔と渡邉良重は、ともに前職からの広告やブランディングを中心としたグラフィックワークを軸に据えながらも、琵琶湖一帯の職人たちと協業した「KIKOF」、ファッションブランド「CACUMA」、ギャラリーショップ「OUR FAVORITE FHOP」、そして直近では、アイウエア「TWO FACE」など、次々に新しいプロジェクトを自らの手で立ち上げ、実現してきた。
さらには、研究の一環としてドローイング、写真、映像、オブジェ、インスタレーションなど、あらゆる領域に積極的にトライ。クレマチスの丘・ヴァンジ彫刻庭園美術館、宇都宮美術館での個展を開催した実績も持つ。
彼らの自由でバリエーションに富んだ表現は、まさに多様性が問われる現代に適した取り組みだとも言えるだろう。
本展では、これまでに手がけた代表的な作品を展示する一方で、彼らが軸とするグラフィック=視覚芸術がいかにほかの領域に影響を及ぼし、展開していくかの様子を探っていく。



