スタジオ・ムンバイと
土を見つめ、土を考える。

日本最大の陶磁器の産地である美濃の原点、土の可能性を探るべく、岐阜県多治見市の2社が建築家、ビジョイ・ジェインとともに、プロジェクトを始動。皮切りに東京で企画展を開催する。

全国各地に日本はさまざまな焼き物の産地があるが、なかでも岐阜県の美濃エリアは、実に自由な発想に満ちた表現の焼き物文化が存在する。日用の食器や美術工芸品はもちろん、タイルなどの建材や工業用フィルターなど、実に幅広い。

しかし、産業が発展するほど、次第に産地の現状や素材の魅力からも我々の意識は遠のいているようにも思う。

岐阜県多治見市にある、タイルの開発を行う「エクシィズ」と、食器の専門商社〈井澤コーポレーション〉は、焼き物の原点である土そのものを改めて見つめ直し、未来へのビジョンを探るべく、プロジェクト「MINO SOIL」を立ち上げた。

マテリアルの可能性の追求にはじまり、今後は美濃にあるさまざまな技術の紹介、プロダクトの展開を図っていく予定だが、その第一弾として、世界的に活躍する建築家、ビジョイ・ジェイン(スタジオ・ムンバイ)とともに、企画展《Archaeology of Mino》を開催する。

会場では、スタジオ・ムンバイが手がけるインスタレーションを中心に、多様な種類の美濃の土を用いたプリミティブなオブジェ、さらにフォトグラファー、高野ユリカが捉えた鉱山の写真作品を展示する

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