BaBaBa Archives

東京・高田馬場のケースタディスタジオ〈BaBaBa〉で、これまで行われた展覧会、イベントを掲載。詳細については各タイトルをクリックしてください。

2023

April
「GL50. 地上50センチのあいだ」(4.7−4.9)
ダンボールを折って、つないで、遊ぶ。— or-itaが示す、無限の可能性。(4.13−4.25)

May
TRANSPOSE CECILIE MANZ(5.20−6.30)

July
A Life with a Pot ─ Aki Tamiya(7.8-7.28)

2022

January
唯言在中。(1.22-1.23)

February
happening. (2.11-2.13)
BaBaBa Market(2.26-2.27)

March
Rebuilding(3.04-3.13)

May
PRINT MATTERS MASAHIRO SAMBE & PAPIER LABO.(5.17-5.31)

July
NyaboSsebo & nakaban Ponto Nodalリリースライブ(7.2)
Drag Queen Story Hour Vol. 01(7.31)

August
Drag Queen Story Hour Vol. 02(8.28)
BaBaBa Summer Market(8.19-8.21)

September
EMARF DESIGN FES #01(9.23-10.2)

October
こどもディスコ(10.7)

November
Hello! from Bob Foundation(11.19-11.27)

December
個展「YOICHIRO UCHIDA」(12.10-12.18)

2021

April
Dear Takamizawa House(4.23−6.13)

July
もるめたも展─あそびとへんしんの研究所(7.22−8.9)

October
EMARF でつくる新しい生業 – 自分を解放するものづくり(10.9-10.23)

November
コト/モノ /ヒトを染めに重ねる「金井工芸 分室」(11.28-12.12)

December
TENDO JAPANESE MODERN /80 PROJECT(12.16)


BaBaBa Summer Market

2022.08.19-08.21
BaBaBaのウェブジャーナルの記事に取り上げた各方面のクリエイター。その実際の作品やプロダクトを高田馬場のスペースで期間限定のマーケットスタイルで紹介する「BaBaBa Market」。

8月第3週の週末、3日間を使った「BaBaBa Summer Market」には、総勢10組が参加。デザイナーの鈴木元は、食器と同じ素材を使った新作「Table Planter」などを展示。大阪を拠点に活躍する吉行良平は、ゆったりとした深みのあるカレー皿「d plate」のほか、自身のレーベル「Oy」のプロダクトを各種紹介した。

木工作家の鰤岡力也は、工房で製作したスタイリッシュなスツールとテーブルを、岡山のバッグブランド、BILAREは、丈夫な帆布をつかった定番の丸型トートシリーズを各自販売。

写真家の中川正子は、新作の写真集『An Ordinary Day』の発表に合わせ、オリジナルプリントも展示。刺繍アーティストのNutelは、丁寧に一つひとつ手で細かな刺繍を施した立体&平面作品で空間を彩った。

今年2月に開催した第一回目のマーケットで人気を博したTILE KIOSKと星佐和子は、新たにコレクションを追加して参加。そして、押し寿司のfufufuと、フラワーベースと生花のコラボレーションを楽しむLANDも加わり、

参加作家
吉行良平
Nutel 
中川正子
星佐和子
TILE KIOSK
鰤岡力也
鈴木元
BAILER
fuufuufuu
LAND

Drag Queen Story Hour Vol. 02

2022.08.28
7月末に開催されたドラァグクイーンの読み聞かせイベント「Drag Queen Story Hour」の第2回目を、夏休み終了間近の8月28日に開催。

近隣に住む子どもたちからの申し込みも多く、受付開始からあっという間に定員に達し、満席での開催となった。

第2回の読み聞かせクイーンは、オナン。人魚のような真っ青なスパンコールのドレスに、ゆったりとしたウェーブで大きく膨れ上がった真っ白な髪。大きな目と口に、子どもたちは釘付けになる。

オナンがこの日のためにセレクトしたのは『かお、かおどんなかお』『王さまと王さま』『ま、いっか!』の3冊。『かお、かおどんなかお』は、楽しい顔、悲しい顔、笑った顔、泣いた顔、いたずらな顔など、いろんな顔の表情を大胆にデフォルメして切り絵で表現した一冊。『王さまと王さま』は、タイトルの通り、ある国の王さまが、お姫さまではなくて王さまと出会って、幸せになるという人を愛することの大切さを語るお話。そして『ま、いっか!』は、どんなハプニングも「ま、いっか!」とやり過ごす、テキトーさんの物語。抑揚の効いたオナンの声が会場に響くなか、子どもたちからは自然と笑い声も漏れる。

前回同様、変身コーナーに移ると、子どもたちはさらに積極的になり、ポージングもばっちり。笑顔に満ちた1日となった。


協力

Draq Queen Story Hour TOKYO
http://dragqueenstoryhour.tokyo

日本児童教育専門学校
https://jje.ac.jp/

Drag Queen Story Hour Vol. 01

2022.07.31
LGBTQや多様性の意識はもとより、先入観や既成概念にとらわれず、子どもたちと自由な感性のふれあいを目指す。そんな目的をもってドラァグクイーンが子どもたちに絵本の読み聞かせを軸とする独自のプログラムを実施してきたのが「Drag Queen Story Hour」だ。

2015年にサンフランシスコでスタート、2018年からは日本でも展開していたこのスペシャルプログラムがBaBaBaで初の開催を迎えた。

およそ20名の子どもたちが待ち構えるなか、カラフルな衣装に身を包んだドラァグクイーン、ジャンジが歌いながら登場。大きな蝶々のように広がるドレス。高くそびえるピンクのウィッグ。オリジナリティあふれる装いを見た子どもたちの表情もすぐに緩みはじめる。

ジャンジが選んだ絵本は『はらぺこあおむし』『たまごちゃん、たびにでる』『It’s OK to be different』の3冊。特に多様性と寛容であることを主軸に捉えたトッド・パール著の『It’s OK to be different』では、ページをめくるごとに、「歯がなくたっていいじゃん」「違う肌の色でもいいじゃん」「髪がなくたっていいじゃん」とさまざまな違いについて認めながら、最後に繰り返される「OK~!」のフレーズに子どもたちが続く。

ジャンジ考案の体でコミュニケーションを図る「ハグ体操」も挟みながら、読み着替えせの後には、工作をしながら、自分の好きな姿になる変身コーナーがスタート。一人ひとりが、細かなこだわりを見せ、工作に熱心に取り組む様子が伺われた。

協力

Draq Queen Story Hour TOKYO
http://dragqueenstoryhour.tokyo

日本児童教育専門学校
https://jje.ac.jp/

NyaboSsebo & nakaban Ponto Nodal リリースライブ

2022.07.02
黒川紗恵子と田中庸介による音楽ユニット、NyaboSseboが、画家のnakabanとがコラボレーション。コロナ禍でなかなか会えなかったり、ライブが開催できない時間のなかで、深いやりとりを重ねて、アルバム「Ponto Nadal」を発表した。

Ponto Nadalを日本語に直訳すると「結節点」で、光や線が一つに集約し、交わり、また分岐していく様子を示す言葉。この言葉のように、アルバムには、ばらばらのものが混じり合い、反応し、一点で音楽と映像として融合。また新たな世界へと連れ出していくような作品が収録されている。BaBaBaではアルバムのリリースを記念して、スペシャルライブを開催した。

出演
黒川紗恵子 – Clarinet
田中庸介 – Guitar
神田智子 – Vocal,key,other
宮川剛 - Drums,Percussions

nakaban – 幻燈
1部
開場13:30/開演:14:00
2部
開場16:30/開演:17:00
*2部入替制

企画・制作:成田佳洋(NRT)
音響:井口寛(rollers)
主催:NyaboSsebo

NyaboSsebo

2017年、黒川紗恵子田中庸介により結成。
Nyabo=Mrs
SseboMr
黒川がウガンダを旅した時に印象に残った言葉の響きからユニット名に。クラリネットとガットギターのノスタルジックなサウンドと、空間を切り抜いていくアンサンブル。南米エッセンスと変拍子を巧みに取り入れた楽曲が魅力のデュオ。あるようでなかった新しい室内楽を創造する。

https://www.nyabossebo.com

nakaban[なかばん]

1974年広島県生まれ。広島県在住。旅と記憶を主題に絵を描く。絵画作品を中心に、印刷物の挿絵、絵本、映像作品を発表する傍ら、音楽家のトウヤマタケオと『ランテルナムジカ』を結成し、音楽と幻燈で全国を旅する。’13年には新潮社「とんぼの本」のロゴマークを制作。
主な作品に絵本『よるのむこう』(白泉社)『みずいろのぞう』(ほるぷ出版)『ないた赤おに』(浜田廣介作/集英社)『フランドン農学校の豚』(宮沢賢治作/ミキハウス) など。

https://www.nakaban.com

Rebuilding

2022.03.04-03.13
古くから染めの伝統工芸が伝われる新宿区の神田川・妙正寺川沿い。同じエリアにある東京富士大学では、卓越した技術により洗練された美をいまに伝える「染」の伝統工芸の継承と、新たな発展への貢献を目指し、「Shinjuku Re “和” style project」を主宰している。

伝統的な染織工芸の現代的な価値を再考し、そこから未来につながる新たな「和」の在り方を探求するため、染の里おちあい二葉苑、富田染工芸という2つの工房の協力のもと、本展を開催した。

工房を見学し、リサーチを行なったアーティスト5名の多様な視点から染めの新たな魅力や特徴を再発見しながら、創作を展開。

不可視の存在である信号や音、時間を加工することで空間のなかで立体的なものとして存在させ、身体感覚に呼びかける彫刻を考察している木藤遼太、数学的な単位や法則、幾何学に注目し、その普遍的な法則をテーマに制作する後藤宙(かなた)、美術作品の保存・修復に従事した経験から、ものと人間存在が描く生の軌道をテーマに作品制作する髙橋銑。多田恋一朗は、喜怒哀楽の表情のない人の顔や、変形されたキャンバス(ゾンビキャンバス)などによって、「人格」が不明瞭になっている現代の人の表情の裏に隠された、人の本質を追求しており、そして村岡佑樹は、歴史や生活の営みなど、ある事象を取り巻く状況やそれが成り立つ原因を分解し、再構築・作品化することで社会の普遍性とのつながりを考察している。

展覧会は前期と後期に分かれ、前期は地域イベント、染の小道と連動しながら、染の里おちあい二葉苑内の和室空間で展示。後期を「BaBaBa」にて前期とは違う展開の作品を展示した。

協力:富田染工芸、染の里おちあい二葉苑

happening. |東京プロジェクトスタディ1「わたしの、あなたの、関わりをほぐす」展覧会

2022.02.11-02.13
“東京で何かを「つくる」としたら”という投げかけのもと、「ナビゲーター」と、公募で集まった「メンバー」がチームとなり、リサーチや実験を繰り返しながら新たなプロジェクトの核をつくる試み「東京プロジェクトスタディ」。

“東京で何かを「つくる」としたら”という投げかけのもと、「ナビゲーター」と、公募で集まった「メンバー」がチームとなり、リサーチや実験を繰り返しながら新たなプロジェクトの核をつくる試み「東京プロジェクトスタディ」。

スタディ1では、ナビゲーターと公募で集まった10人のメンバーが、自分と異なる認識世界を持つ他者と共在・共創するコミュニケーションについて再考。無意識と身体性、視覚優位な恋の翻訳方法、触覚のコミュニケーションなど、異なる感覚世界を持つゲストとともに身体と記憶をほぐし、ことばと感覚にまつわるディスカッションを繰り返してきた。

自分の感覚を改めて掴み直しながら、異なる感覚を持つ他者とのコミュニケーションを促進・拡張させる新たなメディアや手法を発明。

展覧会では、10人が取り組んだ実験・実践のプロセスを紹介した。

https://www.tokyoprojectstudy.jp

唯言在中。

2021.1.22-1.23
早稲田大学のドミニク・チェン准教授が受け持つ、文化構想学部発酵メディア研究ゼミの研究生たちによる企画展示会。

何事にも効率化が求められる現代社会においても、人間一人ひとりが持つ、個人的な思いや感覚が存在するもので、独自に異なる体験や感性が、生きづく世界に奥行きを与える。

そんな感覚を胸に、本展では、いかに情感豊かに、人間味あふれる情報伝達の手法や関係性が生み出せるかを追求。

穢れの象徴のように扱われる“死”をより俯瞰してみながら、さまざまな形に変換しながら、どの地点で受け入れることができるかをさぐった〈死を変換する〉や、バドミントンの既存ルールに、審判が独自に考えた採点基準を加えながらプレーする実験映像〈ADDMINTON〉など、全部で9つの作品群を展示。

来場者が自身の価値を見直し、別の視点から生き方を問うための多様なアプローチが提示されていた。

コト/モノ /ヒトを染めに重ねる「金井工芸 分室」

2021.11.28-12.12
金井工芸は、奄美群島に伝わる大島紬の染めを長年担ってきた染め工房だ。伝統の技を守りながらも、国内外のクリエイター、デザイナーとチャレンジングな取り組みを行い、数々の新しい表現を見出している。

本展では、金井工芸のアトリエの分室として、BaBaBaに新たな発見の場をつくりだした。草木、水、菌、土など、ごく身近に存在する豊かな自然要素に、人の知恵と技を巧みに重ね合わせ生まれた、さまざまな制作物を展示。特徴的なグラーデションの色味が会場を埋め尽くした。

さらに、会期内は染めの多様なイベントを開催。金井工芸の金井志人に指導のもと、一般の人が参加した泥染めワークショプや、自分の服やリネンなどを好みの色に染めてもらうオーダー会。また、奄美の工房と東京の分室をつなぐオンラインライブも行った。

企画:金井志人/飯田将平/大脇千加子
出展協力:WONDER FULL LIFE/ミロコマチコ/LIGHT YEARS/TIMBER CREW/KITTANAI/ON AIR/ONE KILN
展示構成:ido

https://www.instagram.com/kanaikougei/

TENDO JAPANESE MODERN /80 PROJECT

2021.12.16
「2021年 天童木工とジャパニーズモダンを語る」
デザイナークロストーク 熊野亘×二俣公一×中村拓志

卓越した成形合板技術により、柳宗理の「バタフライスツール」をはじめ、実力派のデザイナー、建築家と協働しながら、数々の名作家具を生み出してきた山形の家具メーカー、天童木工。1940年の創業から80周年を迎えたことをきっかけに、これまでに培ったものづくりの技を振り返りつつ、現代の家具のかたちで表わすプロジェクト「TENDO JAPANESE MODERN /80 PROJECT」がスタートした。

プロジェクトの発表にあわせ、家具の開発に携わった熊野亘、二俣公一、中村拓志の3名のデザイナーがBaBaBaに集合。各自が担当したプロダクトのデザインの背景はもとより、天童木工がつくりあげてきたジャパニーズモダンの思想について、深みのあるトークが繰り広げられた。

https://www.youtube.com/watch?v=HQaIH6xAvDs

スピーカー:
熊野亘/design office kumano
二俣公一/二俣スタジオ、ケース・リアル
中村拓志/NAP建築設計事務

ファシリテーター:山田泰巨/編集者

Back to Top