EMARF でつくる新しい生業 – 自分を解放するものづくり

2021.10.09-10.23
従来ならば、専門の職人に依頼する家具や建築をつくるための木製パーツの製作を、誰しもがアクセスできるように開発されたクラウドサービス「EMARF/エマーフ」。

CADデータをウェブ入稿することで、デザインから加工までがすべてオンラインで完結。まるでネットプリントをオーダーするような感覚で、部材をオーダーし、組み立てるだけの状態で手元に届けるという新しいサービスを、企画展として発表した。

会期中は、BaBaBaに、小型のアメリカ製CNC(コンピュータ数値制御)旋盤「Snapbot」が持ち込まれ、実際に専用アプリを通じて、入稿から仕上げまでのプロセスをわかりやすく解説。また、EMARFのサービスで実際につくられた多様な事例も併せて紹介した。

さらには、いかに自由な造形が可能かを理解してもらうために、子どもたちに向けたワークショップも開催。白い紙に描いた子どもたちの想像力豊かなかたちを、実際にEMARFで木工の造形物に展開するという試みも行われた。

共催:VUILD/BaBaBa

https://vuild.co.jp

もるめたも展
─あそびとへんしんの研究所

2021.7.22−8.9
ミエナイモノと遊ぶをテーマにひらのりょうが手がけた絵本と、OLAibi(音楽)、コムアイ(ナレーション)が参加したアニメーションによる作品『もるめたも』。

プロジェクトの発表を記念してBaBaBaでは特別企画展を開催。会期中にはBaBaBaのスペースに『もるめたも』の世界観を自分の体で感じる体験型のインスターションを展開。

来場した子どもたちは巨大な水たまりやなまけものに体を預けて遊んだり、目に見えないほどゆっくりしたスピードで、わずかに成長する植物や土のなかの微生物を観察。『もるめたも』のテーマでもある「変身」を、さまざまなあそびを通じて子どもたちが自ら発見し、想像の種を膨らませていく楽しい仕掛けも多数用意した。

展覧会の主催は、豊かな想像力を育む「あそび」や「まなび」を開発し、アート、教育、医療、福祉がつながるプラットフォームを構築していくプロジェクト「Reframe Lab」が行なった。Reframe Labでは、さまざまなアーティストとの協働により、“ミエナイモノ”を感じ、体験し、その想像力を耕す「あそび」のプログラムを開発している。

主催:Reframe Lab

メンバー:会田大也(YCAM/ミュージアムエデュケーター)
新井陽子(公認心理師)

  • Text: Hisashi Ikai

Dear Takamizawa House

2021.4.23−6.13
第17回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の日本館展示と連動するかたちで展覧会を開催。2つのフェーズに分かれた企画を展開した。さらに、ウェビナーという形で、2つのトークショーを開催した。


Phase 01.
Eyes of Jan Vranovský

VBA日本館展示チームに同行し、VBA2020日本館のモチーフとなった「高見澤邸」が解体されていく様子をカメラに収めていった写真家/建築家のヤン・ヴラノブセキの写真作品を展示。3代にわたり家族が暮らした都内の民家の日常、思い、時間を独自の表現で捉えた。


Phase 02.
Models_Work in Progress

コロナ禍より、ヴェネチアの展示会場の施工・監理を遠隔で行うことになったVBA建築チーム。施工担当のTANKが東京で仕上げていくモックアップを、オンラインでイタリアとつなぎ、現地担当者に指示する様子を、BaBaBaの会場で中継。さらに5名の担当建築家(長坂常、岩瀬諒子、木内俊克、砂山太一、元木大輔)によるモックアップの一部も展示。ヴェネチア会場と同期しながら、展示物が随時追加されていった。


BaBaBa TALK #1

「“オフィス”とは何か。働く現場の空間の限界と可能性について考える」


BaBaBa TALK #2

「記録、解体、伝達、再構築、生成……建築以後。これからの建築が示す先にあるもの」

協力:ヤン・ブラノフセキ

門脇耕三/VBA2020 日本館キュレーター

長坂常、岩瀬諒子、木内俊克、砂山太一、元木大輔/VBA2020 日本館建築チーム

国際交流基金

https://www.vba2020.jp

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