“No Brainer” curated by BY ONE PRESS

高田馬場のケーススタディスタジオBababaにてBY ONE PRESSキュレーションの元、さまざまなジャンル、 フィールドで活動するアーティストを一堂に会した展示空間、交流の場を作り上げます。期日は8月3日。打ち上げ花火のような1日限りの集いです。

No Brainer – 「頭を悩ます必要のないこと」「考えるまでもないこと」

22名の参加アーティストによって制作された約70点に及ぶ作品は一切の区別なく匿名的に展示されます。共通点は平面作品であるということのみ。表現手法に制限はありません。「誰」が「どれ」を作ったか?それは内緒です。

夏だし、暑いし、めんどくさいし、説明的な御託は一旦蚊帳の外。来場者それぞれの感覚、それぞれの価値観に身を委ねて思いきりアートを楽しめる。そんな機会になればと思います。
1/365のオルタナティブ。こんな日が1日くらいあってもいいはず!みんなで乾杯!楽しみましょう!

作品は全て一律の値段設定で、当日購入可能です。お渡しは展示終了後となります。
会場内ではビール、コーヒーなどのドリンク類、本展に合わせて制作したTシャツを販売予定です。
*当日は現金のみのお取り扱いを予定しております。その点予めご了承ください。

Artists

AI EZAKI
AKIRA KUROKI
DAWOON JUNG
DIEGO
ERIC KEELAND
IPPEI MATSUI
JOJI NAKAMURA
KAZUMA MIKAMI
KENNY
MIKE TORCHIA
NANOOK
NAOKI SHOJI
NACHARA
SHIN HAMADA
SHUNTARO TAKEUCHI
SHION SAWADA
SHOHEI MORIMOTO
SUZUKA SHIMAMURA
TATA
THORU MATSUSHITA
UROT EASK
YUKIHITO KONO

DJs

SAGAMIWANG (TANGO + SHOSUKE)

Live Performers

YUKIHITOKONO
MASAYOSHI SUZUKI (GERK COMICS)

-BY ONE PRESS-
2015年にインディペンデントスタジオBY ONEとして発足。
2022年にBY ONE PRESSと改め、ジャンルや国の垣根を越えて縦横無尽に表現活動を行う作家たちと共に、出版物の発行、展示の企画構成、映像・音楽制作などを行う。その活動は多岐に渡る。

“No Brainer”
curated by BY ONE PRESS
2024.8.3 (Sat) / 12:00 – 21:00
Venue : Case Study Studio Bababa
161-0033 東京都新宿区下落合2丁目5-15 1F
Entrance : ¥1,000-

flyer design by studio otd. (http://o-t-d.jp/)

OKI KENICHI個展「THIS MOMENT」

アーティスト・OKI KENICHI(@okiiiiiiiiii )の個展「THIS MOMENT」を東京・高田馬場のケーススタディスタジオ「BaBaBa」にて4月12日(金)より開催いたします。
昨年福岡から東京へ活動拠点を移したOKIにとって過去最大規模の個展となります。

福岡に生まれ、週刊少年ジャンプで連載が始まったドラゴンボールの絵に魅了されたことをきっかけに絵を描き始め、2012年の初個展より本格的にアーティストとしての活動をスタートしたOKI KENICHI。現在は国内外で作品を発表しながらブランドとのコラボレーションや自身のグッズを展開する売店OKIOSKの運営など、活動の場を広げています。

OKIの制作コンセプトに“人に求められるものを描くのはアーティストではない。自身が求めるものを描くのがアーティストである。”という信念があります。
その言葉の通り、OKIの作品はクレヨンや色鉛筆、アクリル絵の具、近年はスプレーを中心に、手法においてもその時に求める表現に合う画材を使用して描かれます。
このようなプロセスによって生み出された、自身の思考を反映し人物や花をモチーフとした抽象画や、アルファベットを好きな形に変形させて描く「OKIフォント」を用いた文字作品、そして愛と喜びを1輪の花に込めた作品「21世紀のこの荒野に」はOKIの代表的なシリーズとして広く認知されています。

また、OKIは作品の中に鮮やかなネオンカラーを意識的に取り入れています。この背景には幼少期から自身が好んでいたカラーであることに加えて、2012年に7名の作家によって構成されたアーティストレーベル「Henry&Mathew」での経験があります。
「Henry&Mathew」は明るさが足りないと感じる場所にアートによって明かりを灯すことを目的として活動を行いました。その活動場所は病院や公園、商店街から始まり、時代と共に廃れてしまった須崎公園(福岡市)を再生すべく、2014年から5年間続いたイベント「NORTH TENJIN PICNICS」にまで広がります。
このようにOKIはアーティストとして常に人々や街に寄り添い、その生活が少しでも明るくなるように作品を制作し続け、ネオンカラーはまさに「明かり」となって私たちの日常を照らしてくれるのです。

本展ではタイトルである「THIS MOMENT」が示すように、OKIが今この瞬間に描きたいと思うものを描くために実直にキャンバスと向き合い、絵を描き続けられることの“喜び”と慣れ親しんだ福岡を離れ、東京でアーティストとして生きていく“覚悟”が込められた作品群が並びます。
躍動感と繊細さが共存した作品は混沌とした現代社会に彩りを与えるメッセージとなって鑑賞者へ届けられることでしょう。
またOKIと親交のある、世界各地に点在する出処不明な東洋文化への想いをドープに解釈し、サンプリングとプリンティングによって表現するグラフィックユニットZONSHANG(@zon_shang )との共作も発表します。
OKIの新境地をぜひこの機会にご高覧ください。


OKI KENICHI 個展「THIS MOMENT」
日時:4月12(金)〜4月21日(日) 12:00〜19:00 入場無料
会場:BaBaBa(@bababa_jpn)
住所:東京都新宿区下落合2-5-15 1F
企画:@satoshi_818 
マネージメント:@mutsumi.ando

OKI KENICHI
人物を変形させることで思考を表現した抽象画、アルファベットを独自の形に変形させた文字作品、またはその2つを掛け合わせた作品をベースに、立体作品やインスタレーション作品なども発表している。
2014年にはニューヨークへ渡り、Bushwick Open Studiosの参加アーティストに選出され、その後、国内のみならず海外での活動も続けている。また、アパレルブランドやミュージシャンとのコラボレーションアイテムのデザインも多数手掛ける。
Kenichi Oki(@okiiiiiiiiii) • Instagram

graf × OIL by 美術手帖ギャラリー × BaBaBa
“⺠衆のための芸術と今日の工芸”

~陶芸、テキスタイル、写真、工芸など10組のアーティストの作品から、ものづくりの現在地を探る。~

BaBaBaとOIL by 美術手帖ギャラリー(東京都 渋谷区 渋谷PARCO2階)にて、展覧会「⺠衆のための芸術と今日の工芸」を、2023年11月10日(金)~11月27日(月)にかけて開催。クリエイティブユニット・grafとOIL by 美術手帖ギャラリーの共同キュレーションとなる本展では、日本各地を拠点に活躍する10組のアーティストを紹介します。

かつて、ウィリアムモリスが唱えた「アーツ・アンド・クラフツ運動」は、手工芸の復興や人間と物事 との社会調和をこころざし、大量生産や資本主義への疑念を元に、芸術のあり方や職人の技術を基礎とするための活動でした。それらの思想から影響を受け、日本でも⺠藝運動をはじめとする様々な活動が、現在に至るまで行われています。本展のメインキュレーションを行うgrafも同様に、「graf」という名前を「自分たちで時代を測る」という信念のもとに名付け、今日まで活動してきました。常に変化していく暮らしのなかで、驚きや発見に胸を踊らせ、新しい価値を模索し続け、何を基準に豊かな暮らしを定義するのか、素晴らしい表現とは何かを見出すことに挑戦しています。

「⺠衆のための芸術と今日の工芸」展では、審美の基準を自分自身で切り開いていく、社会へコミット するための方法論の見つけ方を、展覧会という形で提案します。参加アーティストは、elements、河合 浩、木下理子、サイネンショー、新工芸舎、丹野杏香、TROPE、野田ジャスミン、濱田祐史、YUKI HIDANOの10組。本企画では、「⺠衆のための芸術」と「今日の工芸」を制作する、日本各地で活動するアーティストを紹介します。かつての芸術運動は、昨今に至るまでにどのような影響を与え継承されてき たのか。現代を生きるアーティストたちの作品や思考に触れていただき、ものづくりや表現について、 今一度熟考するためのきっかけとなれば幸いです。
みなさまのご来場を心よりお待ちしております。

●出展作家 10組

elements / エレメンツ

2015年に井上真彦、置⽥陽介、横⼭道雄により結成されたデザインプロジェクト。人の周囲に存在する様々な現象や要素の探求を通じて、ものづくりを行っている。それは、私たちがこの世界とどのように関わってきたのかを解剖し、⾃分たちも世界のひとつのエレメントであることを実感する試みでもある。
https://elements-p.net/  Instagram @elements_project

河合浩 / Yutaka Kawai
画家。東京都生まれ栃木県益子在住。CDジャケット、アパレル、雑誌等へのアートワークを手がけるほか、日々制作し、全国各地で展示活動中。 Instagram @kyeutk

木下理子 / Riko Kinoshita
美術作家。1994年東京都生まれ。2019年武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程美術専攻油絵コース修了。サイアノタイプ(日光写真)の技法を用いたドローイング、身近な素材を使った立体、あるいはインスタレーションのような空間的な手法で、未知の世界や捉えきれない対象を引き寄せるアプローチとしての作品群を制作している。近年の個展に、22年「You are what you perceive」(東塔堂、東京 )、「Human Humor」(児玉画廊、東京)、23年「粒子」(Gallery MARUNI- AKIYA、東京)など。 Instagram @kico0703

サイネンショー / Sainenshow
2013年より関⻄を拠点に活動。陶芸家の松井利夫を中心に、芸術家や有志が集まり、使われなくなった 引き出物やノべルティー、安価な大量生産品など、回収の呼びかけに応じて集まった「不要陶器」を再び焼くことで、元の価値や用途を変容をさせ、再誕生させる試み。

新工芸舎 / Shinkougeisha
新工芸舎は、専門分化/システム化の進んで工業社会に対するオルタナティブとして、専門分野の再統合 や工芸的な素材との対話を標榜し、デジタル/アナログの垣根のない新しいものづくりの姿を構想、実践している。特に樹脂は工業的な生産を象徴とする素材で、⻑らく量産を前提として扱われてきたが、3Dプリンタの普及した社会では、限りなく工芸的な規模で扱える素材になった。3Dプリンタなどの工作機械が、モノの生産活動を個人的な営みへと還元しつつあるなかで、それらが育む新しい人間像や生き方の変化について考え、活動している。https://www.shinkogeisha.com/ Instagram @new_craft_house

丹野杏香 / Kyoka Tanno
1994年生まれ。東京都在住。書籍装画、パッケージ、挿絵などのアートワークを手がけるほか日々作品を制作し展示活動を行っている。Instagram @tanno_kyoka

野田ジャスミン / Jusmin Noda
1996年タイ生まれ。器物作品および、それらを用いたインスタレーション作品を制作。多様式な現代工 芸のカタチを明確にすることを目的に、工芸性のオリジンとも言える器物造形を通じて「工芸とアート 」の関わりについて言及している。「ghost」シリーズでは、素材表現由来の「割れ」を用いて、器物造 形から用途のみを抜き出し、工芸の持つ「用途と表現」の二面性の間にあるアンビバレントな表現を行なっている。主な個展に2020年「湖面に沈む」(KITAHAMAgallery、大阪)、23年「comet 彗星」( 阪急メンズ東京B-OWND gallery、東京)。 近年の展覧会に、21年「間をぬく、或いは」(建仁寺両足 院、京都)、22年「ゆらめくいきものたち」(galleryTerra-S、京都)、「明滅するクオリア」(TENSHA DAI、京都) ほか。Instagram @jusmin_noda

濱田祐史 / Yuji Hamada
1979年大阪府生まれ。2003年日本大学芸術学部写真学科卒業。東京を拠点に国内外で作品を発表して いる。写真の原理に基づき概念を構築し、自身の記憶、偶然などを介して写真の多様な表現機能に根ざしたパフォーマティブな作品を制作。近年の主な個展に、22年「Incidence and Reflection」(PGI、東 京)、展覧会に19年「至近距離の宇宙 日本の新進作家 vol.16」(東京都写真美術館) 、20年「沈潜と 蒸留」(ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション、東京)など。http://hamadayuji.com/   Instagram @yuji.hamad

YUKI HIDANO / ヒダノユウキ
テキスタイルアーティスト。 武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科卒業。 様々な実験を繰り返すことで得たマテリアルの知識や特徴を、独自の視点で活かし、作品制作を行う。主な技法は織りを用いており、 原始的な制作方法でありながら、マテリアルやプロセスを工夫することで、 色々な媒体へと展開が可能になることを成果物を通して発表している。https://yukihidano.com/  Instagram @yukihidano

TROPE / トロープ
あらかじめ決められた用途や役割を与えられていない、使い手の想像力を伴うことで機能を見出すプロダクトシリーズ。物や情報があふれる今の時代に必要なものは何か?を考え、2011年から開始。2018 年からは建築家、哲学者、木工家など異なる領域で活躍している方々とTROPEの概念を再構築しながら 、展覧会やワークショップを経て実験と検証を繰り返している。これまでのプロダクトに大切だとされる機能ではなく、アイディアを引き出す知恵、サバイブのための道具づくりを目指し、誤解を恐れずに 言えば「不便な道具」を作るということを考え、生まれたプロダクト。

●会期

2023年11月10日(金)〜11月27日(月)

●会場

『BaBaBa』
住所|〒161-0033 東京都新宿区下落合2-5-15 1F
時間|12:00〜19:00 ※最終日のみ〜18:00まで ※水曜定休
入場|無料
電話番号|03-6363-6803 *11月11日(土)14:00〜15:30にトークイベントを開催予定です。
詳細は後日、発表させていただきます。

『OIL by 美術手帖ギャラリー』
住所|〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO2F
時間|11:00〜21:00 ※会期中無休入場無料
電話番号|03-6868-3064
MAIL|oil_gallery@ccc.co.jp

※オープニングレセプションを11月10日(金)19:00〜21:00に開催。
予約不要・入場無料。どなたでもご参加いただけます。
※展示作品は会場によって異なります。いずれのアーティストも両会場にて作品をご覧いただけます。

●主催

『graf』
大阪を拠点に家具の製造・販売、グラフィックデザイン、スペースデザイン、プロダクトデザイン、アートから食、イベントの企画運営に至るまで「暮らしのための構造」をキーワードに、暮らしにまつわ るさまざまな要素をものづくりから考え実践するクリエイティブユニットです。http://www.graf-d3.com/

『OIL by 美術手帖』
これまでアートシーンの動向を伝えてきた『美術手帖』が、日本を代表するギャラリーやアートストアとともにつくる“オンラインでアート作品を購入できるサービス”です。
メディアとしてアートと社会 をつなぐ役割を担ってきた『美術手帖』は、このサービスを通じて「アート作品の購入」という体験をお届けします。2019年秋には、渋谷パルコの2階にギャラリーをオープンし、アート作品との出合いの場を創っています。https://oil.bijutsutecho.com

  • Visual Design: paragram

壺と生きる。
A Life with a Pot ─ Aki Tamiya

古くは食料を貯蔵したり、水の運搬をするなど、生活の必需品として使われていた壺。丸く膨らんだ胴。きゅっとしまった口。いつまでも変わらないその普遍的なかたちは、不思議と愛らしく、親しみを感じさせる。元は生活雑器だった壺も時代を経て存在を大きく変え、現代では花を生けたり、インテリアの要として玄関先やリビングに飾るなど、意匠的な役割が中心となっている。

田宮亜紀は、釉薬をかけずに薪窯で焼成、じっくりと時間をかけて焼き締めた壺やうつわを作り続ける作陶家だ。素朴な肌合いに、しっとりとした光と影を映す作品は、無口でながら表情豊かで、見るものの気持ちを自然にすっと引き寄せる。


田宮の家を訪れると、至るところに置かれた壺が日常と自然に溶け込んでいる様子がうかがえる。祖母から譲り受けたアンティーク家具には朝方に庭先で摘んだ季節の花々を生けた壺が添えられ、小さな生き物が棲む軒先の大壺にはそっと簾をかけている。

「壺は、ただそこにいてくれるだけでいいと思える、愛おしい存在なのです」


田宮にとって、壺は日々を安らかに過ごすための大切な道具。古来より、人の暮らしのなかに壺がずっとあり続ける理由は、使う人が自由にその目的や役割を決められる、柔軟で懐の深いうつわだからなのかもしれない。

本展では、田宮亜紀が窯出ししたばかりの最新作を含め、壺を中心に花器、皿、カップなど、150点あまりを展示。会場では田宮亜紀の壺に対する普遍的な目線が垣間見えるような風景を再現。また、華道家、平間磨理夫が田宮の工房を訪れ、インスピレーションを受けながら花入れしたインスタレーションも展示する。

ごくありふれた日常から格調高い風景まで、多様性に富み無限の可能性を秘めた壺の魅力に触れる3週間となるだろう。

展覧会情報]
Life with a pot
Tamiya Aki
2023年7月8日(土)~7月28日(金)
12時~19時
水曜休
作家在廊日:7月8日(土)、7月9日(日)、7月15日(土)、7月16日(日)
会場:BaBaBa
東京都新宿区下落合2-5-15
TEL. 03-6363-6803
共催:うつわ祥見KAMAKURA

  • Photo: Yuko Okoso & Yusuke Nishibe
  • Text: Hisashi Ikai

田宮亜紀|Aki Tamiya

東京都生まれ。1996年益子で築窯。今成誠一、青木亮との交流を重ねながら、作家としての活動を開始する。1999年より活動の拠点を静岡に移し、無釉の焼締にこだわり、穴窯で壺を中心とした作陶を続ける。
https://tamiya-aki.com

デザインの裏に潜む感覚と思想
Cecilie Manz 展〈TRANSPOSE 発想のめぐり〉
Thoughts and Sensations Underlying Design
Exhibition: Cecilie Manz Solo Show 〈Transpose: Turning Ideas Around 〉

デンマークを代表するデザイナー、セシリエ・マンツ。その研ぎ澄まされたデザインの感性は、どのような体験をもとに生まれているのか。創作の背景を探るセシリエ・マンツ初となる国内の個展がまもなく開催される。
Cecilie Manz is a representative Danish designer. This Exhibition asks what accounts for the finely-honed sensations of her work. Her first solo show in Japan opens soon and will explore the background to this creative practice.

バング&オルフセン、フリッツハンセン、フレデリシアなど、北欧のトップブランドとの協働を続けるセシリエ・マンツ。日本でも有田焼のプロジェクト〈1616 Arita Japan〉や広島の家具メーカー、マルニ木工から新作を発表、2023年4月にはエルメスの家具コレクションも手がけるなど、多方面でめざましい活動を続けている。
Manz collaborates with top Scandinavian brands, such as Bang & Olufsen, Fritz Hansen and Fredericia Furniture. While in Japan she released a new ceramic project “CMA Clay” for “1616 Arita Japan”. With Maruni, a woodworking company from Hiroshima, she did En furniture collection. Manz’s remarkable portfolio also includes furniture for Hermès, released this April 2023.

気高さと穏やかさを纏うセシリエのデザインは、あらゆる環境に対応するシンプルさと高い実用性が宿ると言われているが、そのデザインのプロセスを追うと、確固たるコンセプトとストーリーがあり、ディテールやフォルムへの繊細な配慮がなされていることがわかる。
Manz’s designs are referred to as noble and calm. Their simplicity and high functionality make them appropriate to any setting. Close attention to her work process reveals core concepts, as well as individual stories, and throughout a delicate consideration for detail and form.

デザインの真意を見極めるために、繰り返し検証を重ね、さまざまな可能性を引き出していくセシリエ。その様子は、ときにまるで自分とは別の人格、視点から物事を見つめているようにさえ感じさせる。
As Manz seeks the deeper meaning of an idea, she repeats experiments, trying out various possibilities. Her attitude sometimes seems as if she were looking at things with a character and perspective outside herself.

そんなセシリエ・マンツが日本初の個展となる本展〈TRANSPOSE 発想のめぐり〉をBaBaBaとmaruni tokyoの2会場で開催する。TRANSPOSEとは、物事の転移、置き換えを意味し、音楽用語では移調を示す言葉。物事をどのように捉え、見つめ、時代を刻むデザインへと変容させているのか。その環境と過程を独自の手法で紹介していく。
This first solo show in Japan is titled TRANSPOSE: Turning Ideas Around. To ‘transpose’ means to move or replace. In music it refers to a change of key. We ask how Manz views and captures phenomena, transforming things with her contemporary designs. Exhibits demonstrate the unique environment in which her acts of transposition occur.

本展では、セシリエ・マンツの代表作とともに、アトリエで使っている仕事の道具、日常の食事の風景、現在進行形のプロジェクトの経過、陶芸家の両親に連れられた幼少期に訪れた有田の思い出など、セシリエ・マンツが日頃愛用している品々、およそ200点を展示。会場のデザインもセシリエ自身が担当。KvadratのテキスタイルFloyd(フロイド)を用いて、フリンジで美しくエッジを際立たせたロングテーブルの上に作り出される5つの世界。トップデザイナーの感覚を身近に感じ取る、貴重な機会となるだろう。
The Exhibition features a total of 200 objects including many of Manz’s representative pieces. Also included are objects such as tools found in her atelier, things she loves to use, and ongoing projects. Visitors will be exposed to scenes from her daily life, and to her memories of Arita, where her ceramicist parents took her as a child. The venue has a long table covered with Kvadrat textile “Floyd”, its fringe beautifully standing out. On this five stories are told. The Exhibition will offer a wonderful sense of proximity with this top designer.


展覧会情報]
セシリエ・マンツ展〈TRANSPOSE 発想のめぐり〉
@BaBaBa
東京都新宿区下落合2-5-15-1F
2023.05.20 Sat. – 6.30 Fri.

セシリエ・マンツ展〈TRANSPOSE 発想のめぐり -A Hint of Colour〉
@maruni tokyo
東京都中央区東日本橋3-6-13
2023.05.25 Thu. – 6.30 Fri.

11:00~18:00
水曜休
入場無料

Exhibition Information]
Cecilie Manz: TRANPOSE
@BaBaBa
1F Shimoochiai 2-5-15, Shinjuku-ku, Tokyo
2023.05.20 Sat. – 6.30 Fri.

@ Maruni Tokyo
Cecilie Manz: TRANPOSE -A Hint of Colour
Nihonbashi 3-6-13, Chuo-ku, Tokyo
2023.05.25 Thu. – 6.30 Fri.

11:00~18:00 
Closed on Wednesdays 
Free Admission

  • Text: Hisashi Ikai

Cecilie Manz|セシリエ・マンツ

1972 年デンマーク生まれ。ヘルシンキ芸術デザイン大学交換留学を経て、1997 年デンマーク王立芸術アカデミー卒業。1998年コペンハーゲンに自身のスタジオを設立。家具や食器から照明、電化製品など 幅広いデザインを手がける。またそれらの工業製品に加え、実験的なプロトタイプやより彫刻的な一点もののデザインも彼女の制作活動の中で重要な位置を占める。
https://ceciliemanz.com

Designer, born 1972 in Denmark. Lives and works in Copenhagen. After graduation from The Royal Danish Academy of Fine Arts – The School of Design in 1997 including studies at the University of Art and Design in Helsinki, Cecilie Manz founded her own studio in Copenhagen in 1998. Here, Cecilie Manz designs furniture, tableware, lighting and electronics. In addition to her work with industrial manufactured products, her experimental prototypes and more sculptural one-offs make up an important part of her work and approach.
https://ceciliemanz.com

 

ダンボールを折って、つないで、遊ぶ。
— or-itaが示す、無限の可能性。

ダンボールを美しく簡単に折るための 下ごしらえの線をつける新発想カッター『or-ita|オリタ』。独創的なダンボールアートの展示とワークショップを通じて、開発者の織咲誠がor-itaの魅力を伝える展覧会がBaBaBaにてスタートします。

2023年4月13日(木) – 25日(火) [休館日=4月17日(月)]
12:00 – 18:00 入場無料
協力=美販 Bihan,田中さとし
協働=西脇なでしこ,桑沢デザイン研究所,nog.

子供の頃に描いた”三角屋根”のお家、おとうさんおかさん。草花なチョウチョウ。自由に描いたものをいざ立体で工作してみると、どうしても「四角いかたち」に収まりがち。どうしてだろう。 そんな単純な疑問から、どうしたら好きな形状にダンボールを折ることができるかを調査しはじめた織咲誠が、12年の歳月をかけて開発したツールが『or-ita』です。

独自の刃の構造と安全性と扱いやすさを極めたこの段ボールカッターは、「頭のなかで思い描いていたものが目の前で形づくられ、新しい世界が広がる」と、国内の幼稚園や保育園で導入されています。さらに、建築家やデザイナーはもとより、米国の大手IT 企業の開発部門や産業機器の設計者にいたるまで、ものづくりのプロフェッショナルからの関心が寄せられています。創造の扉を開く「or-ita」の魅力をよりリアルな形でつたえるために、BaBaBaではor-ita の商品紹介するともに、織咲誠とはじめとするアーティストたちが手がけたダンボールアートを展示。さらに、子供から大人までを対象としたワークショップも開催します。

or-ita から生まれる無限の創造の可能性を是非ともご体験しにいらしてください。みなさまのご来場をお待ちしております。

●ワークショップ | 知育玩具 _ モヤモヤ△三角 

「Or-ita + S オリタス TM ©」
三角グリッド線入りのダンボールを自由に折り曲げる、 立体造形あそび。自然に現れるかたちの観察と対話から、ものづくりのひとつ深いところを育みます。

日時:4月15日(土), 16日(日), 22日(土), 23日(日) 13:00〜16:00
参加費:3000円
定員:各回6組様まで
申し込み:info@bababa.jp宛に、メールでお申し込みください。
*件名に『orita ワークショップ』とご明記いただき、[希望の日時、代表者様の氏名、ご参加人数、代表者様のお電話番号]をお知らせくださいませ。

足元に注目する3日間。
「GL50. 地上50センチのあいだ」

靴下や靴、靴べら、スツールなど、足元にまつわるアイテムだけを集めたスペシャルイベントがBaBaBaで開催。

「地に足をつける」「足場を固める」など、足にまつわることわざは、物事の判断や確かな意識に関係するものが多い。
4月7日からの3日間、BaBaBaで行われる展覧会「GL50 地上50センチのあいだ」は、GL=Ground Level(地面)から50センチまでの“低い世界”にフォーカスした展覧会。靴下、スニーカー、サンダルをはじめ、靴べら、スツールなど、8つのブランドが集結。単に足回りのアイテムを紹介するだけでなく、業種を超えて交流を重ねることで、足元から暮らしを見つめ直し、ものづくりの未来を共に築いていこうとするプロジェクトだ。
会場デザインをアーティストのミズタユウジが、グラフィックをアートディレクターの山野英之が担当。会期中は各ブランドの展示販売のほか、ワークショップやトークライブも予定している。 

〈参加ブランド〉
ROTOTO/ロトト
伝統の上に、新しい完成を重ねる奈良の靴下ブランド。 

TOUN/トウン 
革靴ブランドが手がけた、独創的なスニーカー。 

Corgi/コーギー
1893年からずっと手作りで生産するの英国の靴下メーカー。

Do kit yourself/ドゥーキットユアセルフ
椅子専門の木工所、維鶴木工が 手掛ける吉野ヒノキの家具製作キット。 

HEP/ヘップ
1952年創業の川東履物商店が手がける、現代のサンダル。 

KARMAN LINE /カーマンライン
温もりを感じさせる奈良生まれの靴下。 

Lupus/ルプス
国産スニーカーを中心に扱う代々木上原のセレクトショップ。 

TAMILAB/タミラボ
スケートボードから作ったポップで機能性の高い靴べら。

〈展覧会情報〉
2023年4月7日(金)、8日(土)、9日(日)
11:00~19:00 (最終日は18:00まで)
[BaBaBa]
東京都新宿区下落合 2-5-15-1F
https://bababa.jp
入場無料

〈WORKSHOP〉
ROTOTOの生産過程で出た不良品や展示サンプルをリユース。靴下で人形を作るワークショップを開催。手や顔のパーツを自由に組み合わせて、自分だけのお気に入りのロトトくん人形を製作する。
4月8日(土)、9 日(日) 
❶13:00=14:00
❷15:00=16:00
定員:8名
参加費:4000 円(材料代込み)
申込:info@bababa.jp宛に、メールでお申し込みください。 件名に『ROTOTOくん人形ワークショップ』とご明記いただき、希望の日時、ご参加者の氏名、ご参加人数、代表者様のお電話番号をお知らせください。

〈FOOD〉
みよし屋
4月末、品川区中延に開店するタコス店「みよし屋」が、BaBaBaにスペシャルプレオープン。キャッチフレーズは「WRAP ME TENDER」。やさしく包み、包まれ、おいしいひとときを。 
*会期中は、終日販売予定

個展「YOICHIRO UCHIDA」

独自のタイポグラフィ表現で時代を切る内田洋一朗が、東京では3年半ぶりとなる個展をBaBaBaにて開催。キャンバスとシルクスクリーンなどの平面作品を発表する。

YOICHIRO UCHIDA

2022年12月10日(土)~12月18日(日)
12時~18時
会期中無休

気ままなクリエーションの軌跡。
──Hello! from Bob Foundation

朝倉充展&洋美によるクリエイティブグループ、Bob Foundationが、結成20周年を記念した企画展「Hello! from Bob Foundation」を開催する。

Bob Foundationの活動は、実に軽快で変幻自在だ。

正統派な広告やパッケージの仕事をしていたかと思えば、自身のプライベートブランドから日用品をプロデュース。イベントでウォールペインティングを行っていることもあれば、料理人としてフードイベントに参加することもある。

八面六臂のオールラウンドプレイヤーとも言えるが、当人たちと対面すると計画的にプロジェクトを進めているというよりも、折々の出会いや状況を大切にしながら、直感的に物事を判断。感性の赴くままのクリエーションをしているように感じられる。

こうして生まれるBob Foundation表現の数々は、どれも明るく開放的な空気に満ち溢れている。プレイフルなモチーフ、心躍る色彩、伸びやかなラインから繰り出される彼らのメッセージは常にポジティブで、見るものの心をぱっと照らし、解きほぐし、やさしくつないでいく。

本展では、Bob Foundationが辿ってきた20年の活動の軌跡を紐解く代表作のほか、MINI Japan60周年の折にJerry Ukai、LetterboyとともにペインティングしたMINIの実車も展示。関わりを持つ「DAILY BOB」「Lilla Bäcken」「HIROO REDSOX」といったプロダクトの販売も行う。さらに会期中には、持ち寄りのアイテムにシルクスクリーンを施すサビースほか、週末や祝日には、親交のあるクリエイター仲間によるポップアップイベントや親子向けのワークショップなどのイベントも多数開催する。

彼らの気ままな発想で、会期中にまた新しいプロジェクトが誕生するかも。そんな期待すら抱いてしまう、楽しいイベントがまもなくスタートする。

イベント情報 
⚫︎シルクスクリーンサービス
ボブファウンデーションが手がけたグラフィックを、ご持参のアイテムにその場で印刷します。
会期中の木~日曜日、Bob Foundation 在廊時
料金:1500円

⚫︎トークイベント
11月19日(土)19時~
BaBaBa展示会場内&インスタライブ
聞き手:柴田隆寛(編集者)

⚫︎タコスショップみよし屋 ポップアップスタンド
11月19日(土)、20(日)、23日(水・祝) 12時~

⚫︎MIYOSHIYA飯店 ポップアップスタンド
11月26日(土) 12時~

⚫︎工作絵本「こうさくのえほんさん」発売記念 ワークショップ
11月26日(土)、27日(日)
13時~、14時~、15時~
各回定員5名、所要時間30分
価格:1500 円

*事前予約制
info@bababa.jpにてメールで受付。

*ポップアップイベントやワークショップの詳細は、下記SNSにて随時情報を更新いたします。
Instagram https://www.instagram.com/bababa_jpn/
Twitter https://twitter.com/bababa_jpn

展覧会情報
Hello! from Bob Foundation
2022年11月19日(土)~11 月27日(日)
12時~19時 会期中無休 無料
協力:MINI Japan/株式会社成田商店/有限会社スコープ

Bob Foundation|ボブファウンデーション

朝倉充展(みつのり)と洋美(ひろみ)の2人によるクリエイティブグループ。ともにイギリスのCentral Saint Martins College of Art & Design 卒業し、2002 年Bob Foundation設立。旺盛な好奇心で次々に新たな題材を発見。グラフィックデザイン、イラストレーション、映像、プロダクトと領域をまたぎながら、自由なかたちでクリエーションを手がける。近年は、充展がバイヤーの大澤満美子とともにオンライン雑貨ショップ「Lilla Bäcken(リッラベッケン)を運営。洋美は編集者の阿部太一とともにクルマユニット「HIROO REDSOX」を立ち上げ、さらに活動の幅を拡大している。
https://www.bobfoundation.com

BaBaBa Summer Market

2022.08.19-08.21
BaBaBaのウェブジャーナルの記事に取り上げた各方面のクリエイター。その実際の作品やプロダクトを高田馬場のスペースで期間限定のマーケットスタイルで紹介する「BaBaBa Market」。

8月第3週の週末、3日間を使った「BaBaBa Summer Market」には、総勢10組が参加。デザイナーの鈴木元は、食器と同じ素材を使った新作「Table Planter」などを展示。大阪を拠点に活躍する吉行良平は、ゆったりとした深みのあるカレー皿「d plate」のほか、自身のレーベル「Oy」のプロダクトを各種紹介した。

木工作家の鰤岡力也は、工房で製作したスタイリッシュなスツールとテーブルを、岡山のバッグブランド、BILAREは、丈夫な帆布をつかった定番の丸型トートシリーズを各自販売。

写真家の中川正子は、新作の写真集『An Ordinary Day』の発表に合わせ、オリジナルプリントも展示。刺繍アーティストのNutelは、丁寧に一つひとつ手で細かな刺繍を施した立体&平面作品で空間を彩った。

今年2月に開催した第一回目のマーケットで人気を博したTILE KIOSKと星佐和子は、新たにコレクションを追加して参加。そして、押し寿司のfufufuと、フラワーベースと生花のコラボレーションを楽しむLANDも加わり、

参加作家
吉行良平
Nutel 
中川正子
星佐和子
TILE KIOSK
鰤岡力也
鈴木元
BAILER
fuufuufuu
LAND

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