独自のタイポグラフィ表現で時代を切る内田洋一朗が、東京では3年半ぶりとなる個展をBaBaBaにて開催。キャンバスとシルクスクリーンなどの平面作品を発表する。
YOICHIRO UCHIDA
–
2022年12月10日(土)~12月18日(日)
12時~18時
会期中無休
独自のタイポグラフィ表現で時代を切る内田洋一朗が、東京では3年半ぶりとなる個展をBaBaBaにて開催。キャンバスとシルクスクリーンなどの平面作品を発表する。
YOICHIRO UCHIDA
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2022年12月10日(土)~12月18日(日)
12時~18時
会期中無休
朝倉充展&洋美によるクリエイティブグループ、Bob Foundationが、結成20周年を記念した企画展「Hello! from Bob Foundation」を開催する。
Bob Foundationの活動は、実に軽快で変幻自在だ。
正統派な広告やパッケージの仕事をしていたかと思えば、自身のプライベートブランドから日用品をプロデュース。イベントでウォールペインティングを行っていることもあれば、料理人としてフードイベントに参加することもある。
八面六臂のオールラウンドプレイヤーとも言えるが、当人たちと対面すると計画的にプロジェクトを進めているというよりも、折々の出会いや状況を大切にしながら、直感的に物事を判断。感性の赴くままのクリエーションをしているように感じられる。
こうして生まれるBob Foundation表現の数々は、どれも明るく開放的な空気に満ち溢れている。プレイフルなモチーフ、心躍る色彩、伸びやかなラインから繰り出される彼らのメッセージは常にポジティブで、見るものの心をぱっと照らし、解きほぐし、やさしくつないでいく。
本展では、Bob Foundationが辿ってきた20年の活動の軌跡を紐解く代表作のほか、MINI Japan60周年の折にJerry Ukai、LetterboyとともにペインティングしたMINIの実車も展示。関わりを持つ「DAILY BOB」「Lilla Bäcken」「HIROO REDSOX」といったプロダクトの販売も行う。さらに会期中には、持ち寄りのアイテムにシルクスクリーンを施すサビースほか、週末や祝日には、親交のあるクリエイター仲間によるポップアップイベントや親子向けのワークショップなどのイベントも多数開催する。
彼らの気ままな発想で、会期中にまた新しいプロジェクトが誕生するかも。そんな期待すら抱いてしまう、楽しいイベントがまもなくスタートする。
イベント情報
⚫︎シルクスクリーンサービス
ボブファウンデーションが手がけたグラフィックを、ご持参のアイテムにその場で印刷します。
会期中の木~日曜日、Bob Foundation 在廊時
料金:1500円
⚫︎トークイベント
11月19日(土)19時~
BaBaBa展示会場内&インスタライブ
聞き手:柴田隆寛(編集者)
⚫︎タコスショップみよし屋 ポップアップスタンド
11月19日(土)、20(日)、23日(水・祝) 12時~
⚫︎MIYOSHIYA飯店 ポップアップスタンド
11月26日(土) 12時~
⚫︎工作絵本「こうさくのえほんさん」発売記念 ワークショップ
11月26日(土)、27日(日)
13時~、14時~、15時~
各回定員5名、所要時間30分
価格:1500 円
*事前予約制
info@bababa.jpにてメールで受付。
*ポップアップイベントやワークショップの詳細は、下記SNSにて随時情報を更新いたします。
Instagram https://www.instagram.com/bababa_jpn/
Twitter https://twitter.com/bababa_jpn
展覧会情報
Hello! from Bob Foundation
2022年11月19日(土)~11 月27日(日)
12時~19時 会期中無休 無料
協力:MINI Japan/株式会社成田商店/有限会社スコープ
東京・高田馬場のケースタディスタジオ〈BaBaBa〉で、これまで行われた展覧会、イベントを掲載。詳細については各タイトルをクリックしてください。
2023
April
「GL50. 地上50センチのあいだ」(4.7−4.9)
ダンボールを折って、つないで、遊ぶ。— or-itaが示す、無限の可能性。(4.13−4.25)
May
TRANSPOSE CECILIE MANZ(5.20−6.30)
July
A Life with a Pot ─ Aki Tamiya(7.8-7.28)
2022
January
唯言在中。(1.22-1.23)
February
happening. (2.11-2.13)
BaBaBa Market(2.26-2.27)
March
Rebuilding(3.04-3.13)
May
PRINT MATTERS MASAHIRO SAMBE & PAPIER LABO.(5.17-5.31)
July
NyaboSsebo & nakaban Ponto Nodalリリースライブ(7.2)
Drag Queen Story Hour Vol. 01(7.31)
August
Drag Queen Story Hour Vol. 02(8.28)
BaBaBa Summer Market(8.19-8.21)
September
EMARF DESIGN FES #01(9.23-10.2)
October
こどもディスコ(10.7)
November
Hello! from Bob Foundation(11.19-11.27)
December
個展「YOICHIRO UCHIDA」(12.10-12.18)
2021
April
Dear Takamizawa House(4.23−6.13)
July
もるめたも展─あそびとへんしんの研究所(7.22−8.9)
October
EMARF でつくる新しい生業 – 自分を解放するものづくり(10.9-10.23)
November
コト/モノ /ヒトを染めに重ねる「金井工芸 分室」(11.28-12.12)
December
TENDO JAPANESE MODERN /80 PROJECT(12.16)
建築と家具のあいだ、未完であること、見えない開発。建築家、長坂常が考える「半建築」の魅力と可能性とは。
歴史ある印刷工場の軌跡を残しつつ、通り大きく開かれたガラスのファサードや展示什器にも転用可能な可動式の壁で、空間の印象を大きく変えたBaBaBa。リアルとオンラインのはざまを行き来しながら、オルタナティブな活動を試みるBaBaBaの設計を担当したスキーマ建築計画の長坂常が、自身が唱える独自の建築哲学をまとめた著書『半建築』を刊行した。
建築家の書籍としては珍しく、図面や細かな設計に関する専門的な著述はなく、いかに自身の体験や感覚が関わった建築&デザインプロジェクトに反映されていたかを、等身大の言葉で表現。レゲエに傾倒した10代の記憶、大学からスキーマ設立に至るまでのエピソード、シェアオフィスHAPPAをつくりながら感じたことから始まり、代表的なプロジェクトの背景を紹介。現地で解体しながら無駄な要素を引き算していった初期の作品「sayama flat」から、複数の店舗を担当した「Blue Bottle Coffee」や「DESCENTE BLANC」。そして自ら古民家を買い取り、仲間と協力しながら改修、運営までに携わった最新作「LLOVE HOUSE ONOMICHI」に至るまで、25年あまりのキャリアを振り返りながら、一つひとつの物語を丁寧に語り紡いでいる。
「半建築」とは、実際に空間を使う生活者が自由に入り込むことができない、“余地のないキメ顔”の建築ではなく、“抜き差しなる関係”を受け入れるおおらかさを持つ存在。常に現場に赴き、自身の感性をフルに活かしながら、建築を取り巻くすべての要素をリアルに生かしていく長坂の姿勢が、いかに我々の日常を活気づけ、時代を更新しているかが、本著を通して見えてくる。
クリエイティブユニット〈KIGI〉が、設立から10年を記念し、これまでの活動と新作を発表する企画展「all is graphics」を開催する。
KIGIの活動領域は実に広い。
クリエイティブディレクターの宮田識が主宰を務める広告制作会社、DRAFTから独立。2012年にKIGIを立ち上げた植原亮輔と渡邉良重は、ともに前職からの広告やブランディングを中心としたグラフィックワークを軸に据えながらも、琵琶湖一帯の職人たちと協業した「KIKOF」、ファッションブランド「CACUMA」、ギャラリーショップ「OUR FAVORITE FHOP」、そして直近では、アイウエア「TWO FACE」など、次々に新しいプロジェクトを自らの手で立ち上げ、実現してきた。
さらには、研究の一環としてドローイング、写真、映像、オブジェ、インスタレーションなど、あらゆる領域に積極的にトライ。クレマチスの丘・ヴァンジ彫刻庭園美術館、宇都宮美術館での個展を開催した実績も持つ。
彼らの自由でバリエーションに富んだ表現は、まさに多様性が問われる現代に適した取り組みだとも言えるだろう。
本展では、これまでに手がけた代表的な作品を展示する一方で、彼らが軸とするグラフィック=視覚芸術がいかにほかの領域に影響を及ぼし、展開していくかの様子を探っていく。
2022.08.19-08.21
BaBaBaのウェブジャーナルの記事に取り上げた各方面のクリエイター。その実際の作品やプロダクトを高田馬場のスペースで期間限定のマーケットスタイルで紹介する「BaBaBa Market」。
8月第3週の週末、3日間を使った「BaBaBa Summer Market」には、総勢10組が参加。デザイナーの鈴木元は、食器と同じ素材を使った新作「Table Planter」などを展示。大阪を拠点に活躍する吉行良平は、ゆったりとした深みのあるカレー皿「d plate」のほか、自身のレーベル「Oy」のプロダクトを各種紹介した。
木工作家の鰤岡力也は、工房で製作したスタイリッシュなスツールとテーブルを、岡山のバッグブランド、BILAREは、丈夫な帆布をつかった定番の丸型トートシリーズを各自販売。
写真家の中川正子は、新作の写真集『An Ordinary Day』の発表に合わせ、オリジナルプリントも展示。刺繍アーティストのNutelは、丁寧に一つひとつ手で細かな刺繍を施した立体&平面作品で空間を彩った。
今年2月に開催した第一回目のマーケットで人気を博したTILE KIOSKと星佐和子は、新たにコレクションを追加して参加。そして、押し寿司のfufufuと、フラワーベースと生花のコラボレーションを楽しむLANDも加わり、
2022.08.28
7月末に開催されたドラァグクイーンの読み聞かせイベント「Drag Queen Story Hour」の第2回目を、夏休み終了間近の8月28日に開催。
近隣に住む子どもたちからの申し込みも多く、受付開始からあっという間に定員に達し、満席での開催となった。
第2回の読み聞かせクイーンは、オナン。人魚のような真っ青なスパンコールのドレスに、ゆったりとしたウェーブで大きく膨れ上がった真っ白な髪。大きな目と口に、子どもたちは釘付けになる。
オナンがこの日のためにセレクトしたのは『かお、かおどんなかお』『王さまと王さま』『ま、いっか!』の3冊。『かお、かおどんなかお』は、楽しい顔、悲しい顔、笑った顔、泣いた顔、いたずらな顔など、いろんな顔の表情を大胆にデフォルメして切り絵で表現した一冊。『王さまと王さま』は、タイトルの通り、ある国の王さまが、お姫さまではなくて王さまと出会って、幸せになるという人を愛することの大切さを語るお話。そして『ま、いっか!』は、どんなハプニングも「ま、いっか!」とやり過ごす、テキトーさんの物語。抑揚の効いたオナンの声が会場に響くなか、子どもたちからは自然と笑い声も漏れる。
前回同様、変身コーナーに移ると、子どもたちはさらに積極的になり、ポージングもばっちり。笑顔に満ちた1日となった。
協力
Draq Queen Story Hour TOKYO
http://dragqueenstoryhour.tokyo
日本児童教育専門学校
https://jje.ac.jp/
2022.07.31
LGBTQや多様性の意識はもとより、先入観や既成概念にとらわれず、子どもたちと自由な感性のふれあいを目指す。そんな目的をもってドラァグクイーンが子どもたちに絵本の読み聞かせを軸とする独自のプログラムを実施してきたのが「Drag Queen Story Hour」だ。
2015年にサンフランシスコでスタート、2018年からは日本でも展開していたこのスペシャルプログラムがBaBaBaで初の開催を迎えた。
およそ20名の子どもたちが待ち構えるなか、カラフルな衣装に身を包んだドラァグクイーン、ジャンジが歌いながら登場。大きな蝶々のように広がるドレス。高くそびえるピンクのウィッグ。オリジナリティあふれる装いを見た子どもたちの表情もすぐに緩みはじめる。
ジャンジが選んだ絵本は『はらぺこあおむし』『たまごちゃん、たびにでる』『It’s OK to be different』の3冊。特に多様性と寛容であることを主軸に捉えたトッド・パール著の『It’s OK to be different』では、ページをめくるごとに、「歯がなくたっていいじゃん」「違う肌の色でもいいじゃん」「髪がなくたっていいじゃん」とさまざまな違いについて認めながら、最後に繰り返される「OK~!」のフレーズに子どもたちが続く。
ジャンジ考案の体でコミュニケーションを図る「ハグ体操」も挟みながら、読み着替えせの後には、工作をしながら、自分の好きな姿になる変身コーナーがスタート。一人ひとりが、細かなこだわりを見せ、工作に熱心に取り組む様子が伺われた。
協力
Draq Queen Story Hour TOKYO
http://dragqueenstoryhour.tokyo
日本児童教育専門学校
https://jje.ac.jp/
2022.07.02
黒川紗恵子と田中庸介による音楽ユニット、NyaboSseboが、画家のnakabanとがコラボレーション。コロナ禍でなかなか会えなかったり、ライブが開催できない時間のなかで、深いやりとりを重ねて、アルバム「Ponto Nadal」を発表した。
Ponto Nadalを日本語に直訳すると「結節点」で、光や線が一つに集約し、交わり、また分岐していく様子を示す言葉。この言葉のように、アルバムには、ばらばらのものが混じり合い、反応し、一点で音楽と映像として融合。また新たな世界へと連れ出していくような作品が収録されている。BaBaBaではアルバムのリリースを記念して、スペシャルライブを開催した。
出演
黒川紗恵子 – Clarinet
田中庸介 – Guitar
神田智子 – Vocal,key,other
宮川剛 - Drums,Percussions
nakaban – 幻燈
1部
開場13:30/開演:14:00
2部
開場16:30/開演:17:00
*2部入替制
企画・制作:成田佳洋(NRT)
音響:井口寛(rollers)
主催:NyaboSsebo
2022.03.04-03.13
古くから染めの伝統工芸が伝われる新宿区の神田川・妙正寺川沿い。同じエリアにある東京富士大学では、卓越した技術により洗練された美をいまに伝える「染」の伝統工芸の継承と、新たな発展への貢献を目指し、「Shinjuku Re “和” style project」を主宰している。
伝統的な染織工芸の現代的な価値を再考し、そこから未来につながる新たな「和」の在り方を探求するため、染の里おちあい二葉苑、富田染工芸という2つの工房の協力のもと、本展を開催した。
工房を見学し、リサーチを行なったアーティスト5名の多様な視点から染めの新たな魅力や特徴を再発見しながら、創作を展開。
不可視の存在である信号や音、時間を加工することで空間のなかで立体的なものとして存在させ、身体感覚に呼びかける彫刻を考察している木藤遼太、数学的な単位や法則、幾何学に注目し、その普遍的な法則をテーマに制作する後藤宙(かなた)、美術作品の保存・修復に従事した経験から、ものと人間存在が描く生の軌道をテーマに作品制作する髙橋銑。多田恋一朗は、喜怒哀楽の表情のない人の顔や、変形されたキャンバス(ゾンビキャンバス)などによって、「人格」が不明瞭になっている現代の人の表情の裏に隠された、人の本質を追求しており、そして村岡佑樹は、歴史や生活の営みなど、ある事象を取り巻く状況やそれが成り立つ原因を分解し、再構築・作品化することで社会の普遍性とのつながりを考察している。
展覧会は前期と後期に分かれ、前期は地域イベント、染の小道と連動しながら、染の里おちあい二葉苑内の和室空間で展示。後期を「BaBaBa」にて前期とは違う展開の作品を展示した。
協力:富田染工芸、染の里おちあい二葉苑