graf × OIL by 美術手帖ギャラリー × BaBaBa
“⺠衆のための芸術と今日の工芸”

~陶芸、テキスタイル、写真、工芸など10組のアーティストの作品から、ものづくりの現在地を探る。~

BaBaBaとOIL by 美術手帖ギャラリー(東京都 渋谷区 渋谷PARCO2階)にて、展覧会「⺠衆のための芸術と今日の工芸」を、2023年11月10日(金)~11月27日(月)にかけて開催。クリエイティブユニット・grafとOIL by 美術手帖ギャラリーの共同キュレーションとなる本展では、日本各地を拠点に活躍する10組のアーティストを紹介します。

かつて、ウィリアムモリスが唱えた「アーツ・アンド・クラフツ運動」は、手工芸の復興や人間と物事 との社会調和をこころざし、大量生産や資本主義への疑念を元に、芸術のあり方や職人の技術を基礎とするための活動でした。それらの思想から影響を受け、日本でも⺠藝運動をはじめとする様々な活動が、現在に至るまで行われています。本展のメインキュレーションを行うgrafも同様に、「graf」という名前を「自分たちで時代を測る」という信念のもとに名付け、今日まで活動してきました。常に変化していく暮らしのなかで、驚きや発見に胸を踊らせ、新しい価値を模索し続け、何を基準に豊かな暮らしを定義するのか、素晴らしい表現とは何かを見出すことに挑戦しています。

「⺠衆のための芸術と今日の工芸」展では、審美の基準を自分自身で切り開いていく、社会へコミット するための方法論の見つけ方を、展覧会という形で提案します。参加アーティストは、elements、河合 浩、木下理子、サイネンショー、新工芸舎、丹野杏香、TROPE、野田ジャスミン、濱田祐史、YUKI HIDANOの10組。本企画では、「⺠衆のための芸術」と「今日の工芸」を制作する、日本各地で活動するアーティストを紹介します。かつての芸術運動は、昨今に至るまでにどのような影響を与え継承されてき たのか。現代を生きるアーティストたちの作品や思考に触れていただき、ものづくりや表現について、 今一度熟考するためのきっかけとなれば幸いです。
みなさまのご来場を心よりお待ちしております。

●出展作家 10組

elements / エレメンツ

2015年に井上真彦、置⽥陽介、横⼭道雄により結成されたデザインプロジェクト。人の周囲に存在する様々な現象や要素の探求を通じて、ものづくりを行っている。それは、私たちがこの世界とどのように関わってきたのかを解剖し、⾃分たちも世界のひとつのエレメントであることを実感する試みでもある。
https://elements-p.net/  Instagram @elements_project

河合浩 / Yutaka Kawai
画家。東京都生まれ栃木県益子在住。CDジャケット、アパレル、雑誌等へのアートワークを手がけるほか、日々制作し、全国各地で展示活動中。 Instagram @kyeutk

木下理子 / Riko Kinoshita
美術作家。1994年東京都生まれ。2019年武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程美術専攻油絵コース修了。サイアノタイプ(日光写真)の技法を用いたドローイング、身近な素材を使った立体、あるいはインスタレーションのような空間的な手法で、未知の世界や捉えきれない対象を引き寄せるアプローチとしての作品群を制作している。近年の個展に、22年「You are what you perceive」(東塔堂、東京 )、「Human Humor」(児玉画廊、東京)、23年「粒子」(Gallery MARUNI- AKIYA、東京)など。 Instagram @kico0703

サイネンショー / Sainenshow
2013年より関⻄を拠点に活動。陶芸家の松井利夫を中心に、芸術家や有志が集まり、使われなくなった 引き出物やノべルティー、安価な大量生産品など、回収の呼びかけに応じて集まった「不要陶器」を再び焼くことで、元の価値や用途を変容をさせ、再誕生させる試み。

新工芸舎 / Shinkougeisha
新工芸舎は、専門分化/システム化の進んで工業社会に対するオルタナティブとして、専門分野の再統合 や工芸的な素材との対話を標榜し、デジタル/アナログの垣根のない新しいものづくりの姿を構想、実践している。特に樹脂は工業的な生産を象徴とする素材で、⻑らく量産を前提として扱われてきたが、3Dプリンタの普及した社会では、限りなく工芸的な規模で扱える素材になった。3Dプリンタなどの工作機械が、モノの生産活動を個人的な営みへと還元しつつあるなかで、それらが育む新しい人間像や生き方の変化について考え、活動している。https://www.shinkogeisha.com/ Instagram @new_craft_house

丹野杏香 / Kyoka Tanno
1994年生まれ。東京都在住。書籍装画、パッケージ、挿絵などのアートワークを手がけるほか日々作品を制作し展示活動を行っている。Instagram @tanno_kyoka

野田ジャスミン / Jusmin Noda
1996年タイ生まれ。器物作品および、それらを用いたインスタレーション作品を制作。多様式な現代工 芸のカタチを明確にすることを目的に、工芸性のオリジンとも言える器物造形を通じて「工芸とアート 」の関わりについて言及している。「ghost」シリーズでは、素材表現由来の「割れ」を用いて、器物造 形から用途のみを抜き出し、工芸の持つ「用途と表現」の二面性の間にあるアンビバレントな表現を行なっている。主な個展に2020年「湖面に沈む」(KITAHAMAgallery、大阪)、23年「comet 彗星」( 阪急メンズ東京B-OWND gallery、東京)。 近年の展覧会に、21年「間をぬく、或いは」(建仁寺両足 院、京都)、22年「ゆらめくいきものたち」(galleryTerra-S、京都)、「明滅するクオリア」(TENSHA DAI、京都) ほか。Instagram @jusmin_noda

濱田祐史 / Yuji Hamada
1979年大阪府生まれ。2003年日本大学芸術学部写真学科卒業。東京を拠点に国内外で作品を発表して いる。写真の原理に基づき概念を構築し、自身の記憶、偶然などを介して写真の多様な表現機能に根ざしたパフォーマティブな作品を制作。近年の主な個展に、22年「Incidence and Reflection」(PGI、東 京)、展覧会に19年「至近距離の宇宙 日本の新進作家 vol.16」(東京都写真美術館) 、20年「沈潜と 蒸留」(ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション、東京)など。http://hamadayuji.com/   Instagram @yuji.hamad

YUKI HIDANO / ヒダノユウキ
テキスタイルアーティスト。 武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科卒業。 様々な実験を繰り返すことで得たマテリアルの知識や特徴を、独自の視点で活かし、作品制作を行う。主な技法は織りを用いており、 原始的な制作方法でありながら、マテリアルやプロセスを工夫することで、 色々な媒体へと展開が可能になることを成果物を通して発表している。https://yukihidano.com/  Instagram @yukihidano

TROPE / トロープ
あらかじめ決められた用途や役割を与えられていない、使い手の想像力を伴うことで機能を見出すプロダクトシリーズ。物や情報があふれる今の時代に必要なものは何か?を考え、2011年から開始。2018 年からは建築家、哲学者、木工家など異なる領域で活躍している方々とTROPEの概念を再構築しながら 、展覧会やワークショップを経て実験と検証を繰り返している。これまでのプロダクトに大切だとされる機能ではなく、アイディアを引き出す知恵、サバイブのための道具づくりを目指し、誤解を恐れずに 言えば「不便な道具」を作るということを考え、生まれたプロダクト。

●会期

2023年11月10日(金)〜11月27日(月)

●会場

『BaBaBa』
住所|〒161-0033 東京都新宿区下落合2-5-15 1F
時間|12:00〜19:00 ※最終日のみ〜18:00まで ※水曜定休
入場|無料
電話番号|03-6363-6803 *11月11日(土)14:00〜15:30にトークイベントを開催予定です。
詳細は後日、発表させていただきます。

『OIL by 美術手帖ギャラリー』
住所|〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO2F
時間|11:00〜21:00 ※会期中無休入場無料
電話番号|03-6868-3064
MAIL|oil_gallery@ccc.co.jp

※オープニングレセプションを11月10日(金)19:00〜21:00に開催。
予約不要・入場無料。どなたでもご参加いただけます。
※展示作品は会場によって異なります。いずれのアーティストも両会場にて作品をご覧いただけます。

●主催

『graf』
大阪を拠点に家具の製造・販売、グラフィックデザイン、スペースデザイン、プロダクトデザイン、アートから食、イベントの企画運営に至るまで「暮らしのための構造」をキーワードに、暮らしにまつわ るさまざまな要素をものづくりから考え実践するクリエイティブユニットです。http://www.graf-d3.com/

『OIL by 美術手帖』
これまでアートシーンの動向を伝えてきた『美術手帖』が、日本を代表するギャラリーやアートストアとともにつくる“オンラインでアート作品を購入できるサービス”です。
メディアとしてアートと社会 をつなぐ役割を担ってきた『美術手帖』は、このサービスを通じて「アート作品の購入」という体験をお届けします。2019年秋には、渋谷パルコの2階にギャラリーをオープンし、アート作品との出合いの場を創っています。https://oil.bijutsutecho.com

  • Visual Design: paragram

壺と生きる。
A Life with a Pot ─ Aki Tamiya

古くは食料を貯蔵したり、水の運搬をするなど、生活の必需品として使われていた壺。丸く膨らんだ胴。きゅっとしまった口。いつまでも変わらないその普遍的なかたちは、不思議と愛らしく、親しみを感じさせる。元は生活雑器だった壺も時代を経て存在を大きく変え、現代では花を生けたり、インテリアの要として玄関先やリビングに飾るなど、意匠的な役割が中心となっている。

田宮亜紀は、釉薬をかけずに薪窯で焼成、じっくりと時間をかけて焼き締めた壺やうつわを作り続ける作陶家だ。素朴な肌合いに、しっとりとした光と影を映す作品は、無口でながら表情豊かで、見るものの気持ちを自然にすっと引き寄せる。


田宮の家を訪れると、至るところに置かれた壺が日常と自然に溶け込んでいる様子がうかがえる。祖母から譲り受けたアンティーク家具には朝方に庭先で摘んだ季節の花々を生けた壺が添えられ、小さな生き物が棲む軒先の大壺にはそっと簾をかけている。

「壺は、ただそこにいてくれるだけでいいと思える、愛おしい存在なのです」


田宮にとって、壺は日々を安らかに過ごすための大切な道具。古来より、人の暮らしのなかに壺がずっとあり続ける理由は、使う人が自由にその目的や役割を決められる、柔軟で懐の深いうつわだからなのかもしれない。

本展では、田宮亜紀が窯出ししたばかりの最新作を含め、壺を中心に花器、皿、カップなど、150点あまりを展示。会場では田宮亜紀の壺に対する普遍的な目線が垣間見えるような風景を再現。また、華道家、平間磨理夫が田宮の工房を訪れ、インスピレーションを受けながら花入れしたインスタレーションも展示する。

ごくありふれた日常から格調高い風景まで、多様性に富み無限の可能性を秘めた壺の魅力に触れる3週間となるだろう。

展覧会情報]
Life with a pot
Tamiya Aki
2023年7月8日(土)~7月28日(金)
12時~19時
水曜休
作家在廊日:7月8日(土)、7月9日(日)、7月15日(土)、7月16日(日)
会場:BaBaBa
東京都新宿区下落合2-5-15
TEL. 03-6363-6803
共催:うつわ祥見KAMAKURA

  • Photo: Yuko Okoso & Yusuke Nishibe
  • Text: Hisashi Ikai

田宮亜紀|Aki Tamiya

東京都生まれ。1996年益子で築窯。今成誠一、青木亮との交流を重ねながら、作家としての活動を開始する。1999年より活動の拠点を静岡に移し、無釉の焼締にこだわり、穴窯で壺を中心とした作陶を続ける。
https://tamiya-aki.com

デザインの裏に潜む感覚と思想
Cecilie Manz 展〈TRANSPOSE 発想のめぐり〉
Thoughts and Sensations Underlying Design
Exhibition: Cecilie Manz Solo Show 〈Transpose: Turning Ideas Around 〉

デンマークを代表するデザイナー、セシリエ・マンツ。その研ぎ澄まされたデザインの感性は、どのような体験をもとに生まれているのか。創作の背景を探るセシリエ・マンツ初となる国内の個展がまもなく開催される。
Cecilie Manz is a representative Danish designer. This Exhibition asks what accounts for the finely-honed sensations of her work. Her first solo show in Japan opens soon and will explore the background to this creative practice.

バング&オルフセン、フリッツハンセン、フレデリシアなど、北欧のトップブランドとの協働を続けるセシリエ・マンツ。日本でも有田焼のプロジェクト〈1616 Arita Japan〉や広島の家具メーカー、マルニ木工から新作を発表、2023年4月にはエルメスの家具コレクションも手がけるなど、多方面でめざましい活動を続けている。
Manz collaborates with top Scandinavian brands, such as Bang & Olufsen, Fritz Hansen and Fredericia Furniture. While in Japan she released a new ceramic project “CMA Clay” for “1616 Arita Japan”. With Maruni, a woodworking company from Hiroshima, she did En furniture collection. Manz’s remarkable portfolio also includes furniture for Hermès, released this April 2023.

気高さと穏やかさを纏うセシリエのデザインは、あらゆる環境に対応するシンプルさと高い実用性が宿ると言われているが、そのデザインのプロセスを追うと、確固たるコンセプトとストーリーがあり、ディテールやフォルムへの繊細な配慮がなされていることがわかる。
Manz’s designs are referred to as noble and calm. Their simplicity and high functionality make them appropriate to any setting. Close attention to her work process reveals core concepts, as well as individual stories, and throughout a delicate consideration for detail and form.

デザインの真意を見極めるために、繰り返し検証を重ね、さまざまな可能性を引き出していくセシリエ。その様子は、ときにまるで自分とは別の人格、視点から物事を見つめているようにさえ感じさせる。
As Manz seeks the deeper meaning of an idea, she repeats experiments, trying out various possibilities. Her attitude sometimes seems as if she were looking at things with a character and perspective outside herself.

そんなセシリエ・マンツが日本初の個展となる本展〈TRANSPOSE 発想のめぐり〉をBaBaBaとmaruni tokyoの2会場で開催する。TRANSPOSEとは、物事の転移、置き換えを意味し、音楽用語では移調を示す言葉。物事をどのように捉え、見つめ、時代を刻むデザインへと変容させているのか。その環境と過程を独自の手法で紹介していく。
This first solo show in Japan is titled TRANSPOSE: Turning Ideas Around. To ‘transpose’ means to move or replace. In music it refers to a change of key. We ask how Manz views and captures phenomena, transforming things with her contemporary designs. Exhibits demonstrate the unique environment in which her acts of transposition occur.

本展では、セシリエ・マンツの代表作とともに、アトリエで使っている仕事の道具、日常の食事の風景、現在進行形のプロジェクトの経過、陶芸家の両親に連れられた幼少期に訪れた有田の思い出など、セシリエ・マンツが日頃愛用している品々、およそ200点を展示。会場のデザインもセシリエ自身が担当。KvadratのテキスタイルFloyd(フロイド)を用いて、フリンジで美しくエッジを際立たせたロングテーブルの上に作り出される5つの世界。トップデザイナーの感覚を身近に感じ取る、貴重な機会となるだろう。
The Exhibition features a total of 200 objects including many of Manz’s representative pieces. Also included are objects such as tools found in her atelier, things she loves to use, and ongoing projects. Visitors will be exposed to scenes from her daily life, and to her memories of Arita, where her ceramicist parents took her as a child. The venue has a long table covered with Kvadrat textile “Floyd”, its fringe beautifully standing out. On this five stories are told. The Exhibition will offer a wonderful sense of proximity with this top designer.


展覧会情報]
セシリエ・マンツ展〈TRANSPOSE 発想のめぐり〉
@BaBaBa
東京都新宿区下落合2-5-15-1F
2023.05.20 Sat. – 6.30 Fri.

セシリエ・マンツ展〈TRANSPOSE 発想のめぐり -A Hint of Colour〉
@maruni tokyo
東京都中央区東日本橋3-6-13
2023.05.25 Thu. – 6.30 Fri.

11:00~18:00
水曜休
入場無料

Exhibition Information]
Cecilie Manz: TRANPOSE
@BaBaBa
1F Shimoochiai 2-5-15, Shinjuku-ku, Tokyo
2023.05.20 Sat. – 6.30 Fri.

@ Maruni Tokyo
Cecilie Manz: TRANPOSE -A Hint of Colour
Nihonbashi 3-6-13, Chuo-ku, Tokyo
2023.05.25 Thu. – 6.30 Fri.

11:00~18:00 
Closed on Wednesdays 
Free Admission

  • Text: Hisashi Ikai

Cecilie Manz|セシリエ・マンツ

1972 年デンマーク生まれ。ヘルシンキ芸術デザイン大学交換留学を経て、1997 年デンマーク王立芸術アカデミー卒業。1998年コペンハーゲンに自身のスタジオを設立。家具や食器から照明、電化製品など 幅広いデザインを手がける。またそれらの工業製品に加え、実験的なプロトタイプやより彫刻的な一点もののデザインも彼女の制作活動の中で重要な位置を占める。
https://ceciliemanz.com

Designer, born 1972 in Denmark. Lives and works in Copenhagen. After graduation from The Royal Danish Academy of Fine Arts – The School of Design in 1997 including studies at the University of Art and Design in Helsinki, Cecilie Manz founded her own studio in Copenhagen in 1998. Here, Cecilie Manz designs furniture, tableware, lighting and electronics. In addition to her work with industrial manufactured products, her experimental prototypes and more sculptural one-offs make up an important part of her work and approach.
https://ceciliemanz.com

 

親しみのあるデザインの作り方。──BIG-GAME
BIG-GAME──How to Make Friendly Designs

現代的な佇まいのなかに、親しみや愛らしさを感じるBIG-GAMEのデザイン。彼らはどのような感覚でクリエーションを続けているのか、スイス・ローザンヌを拠点に活動する彼らに、直接問いかけてみた。
BIG-GAME combines the contemporary appearance of their work with friendliness and loveliness. What kind of sensibilities do they bring to their creations? They have their base in Lausanne, where we asked them these questions directly.

「美しさや豪華さ、洗練された感覚など、デザインにはいろいろな要素があります。スタジオを設立した当初から、僕らがずっと変わらず心のなかに抱いていたのは、日々の暮らしで使われる身近なものをつくりたいという気持ち。独創的で特別なアートピースじゃなくてもいい。毎日使っていても飽きず、ずっと一緒にいられる、連れ合いのような存在を目指したいんです」
‘Beauty, elegance and a sense of refinement are among the many things needed for design. Ever since we established our studio, we have kept to our desire of creating things that users feel close to, usable in their everyday lives. Not each design needs to be unique or artistic. We aim for products that are ‘good company’ and which people never grow tired of.

MUUTOのペンダント照明「TOP」(2022年)
Pendant lighting series TOP for MUUTO(2022)
スイスのGiroflexと日本のカリモク、2つの家具メーカーが連携により生産した木製オフィスチェア「Giroflex 150」(2022年)
Giroflex of Switzerland and Karimoku of Japan cooperated to create this wooden office chair Giroflex 150, (2022)

デザインに求められる品質や機能性の高さを超えて、暮らしを共にし、愛すべき対象であり続けるというデザイン哲学を貫くBIG-GAME。オーギュスタン・スコットドゥ・マルタンヴィル、エルリック・プティ、グレゴワール・ジャモノの3人が、スイスのローザンヌで2004年に結成したデザインスタジオは、来年で20周年を迎える。
The consistent design philosophy of BIG-GAME is creation of loveable objects that cohabit with their owners. At the same time products meet the requirements of quality and functionality. Next year will mark 20th Anniversary of this Lausanne-based design team of Augustin Scott de Martinville, Elric Petit and Grégoire Jeanmonod.

Moustacheの「ANIMALS」(2004年)。壁に飾る動物の剥製をプライウッドで再現した処女作
ANIMALS for Moustache was BIG-GAME’s maiden work. Plywood wall ornaments reference stuffed trophy heads (2004)
「FOLD」(2005~2008年)は、建築用パネルを折り曲げながら、フォルムのあり方を考えた自主プロジェクト
FOLD is an independent project investigating possible forms for folding architectural panels (2005-2008)
曲げた金属チューブをポリウレタンフォームで包んだMoustacheの椅子「BOLD」(2009年)
Chair BOLD for Moustache, constructed by bending polyurethane-foam-wrapped metal tubes (2009)

「フランス、ベルギー、スイスとそれぞれ異なる国の出身ですが、デザイン学校ECALに同期入学して、すぐに意気投合。在学中にミラノのデザインイベントへの出展をきっかけに共同でプロジェクトを手がけるようになり、自然発生的にBIG-GAMEとしての活動が始まったんです」
‘We are from three different countries – Belgium France and Switzerland – but when we met as fellow students at ECAL design school we immediately felt a bond. We began collaborating after participating in a design event in Milan. BIG-GAME was the natural result.’

友だちから仕事のパートナーになっても関係は変わらないと語る彼ら。特定の役割分担はせず、自由に意見を重ね、相互補完しながらプロジェクトを進行していく。
This fundamental friendship has remained unchanged, they say, even though they are now in a business relationship. No one person has any specific role, with projects moving forward by shared discussion and the free exchange of ideas.

香港の文具メーカー、Praxisのボールペン「POP」(2016年)
Ball-point pen POP, for Hong Kong-based stationary manufacturer Praxis (2016)
コルク製の船のおもちゃ「BOTE」(2011年)
Toy ship made of cork, BOTE (2011)
老舗刃物メーカー、OPINELとは、2016年から連続的にプロジェクトを発表。写真はプレミアムラインの「LES FORGES 1890」
Since 2016, successive projects have been launched with OPINEL, a long-established knifemaker. Illustrated here is a product from the premium line LES FORGES 1890
フランスの時計メーカー、Lexonから発表した「SCOUT watch」(2014年)
SCOUT, released by French watchmaker Lexon (2014)

「それぞれが明確なビジョンと理念を持っているので、メンバーを説得するのは至難の業。十分な動機や裏付けをして話し合いに挑まないと、合意にはいたりません。3人のコラボは、互いをサポートし合うだけでなく、切磋琢磨しながらよりプロジェクトを芯のあるものへと発展し、さらに挑戦を続けるための手段だとも言えるでしょう」
‘Each of us has his own vision and philosophy, so when it comes to discussions, we need to be strongly motivated and have solid backup if we want to convince the others. Our triple collaboration is mutually supporting, but also challenges and allows us to develop projects in conditions of friendly rivalry.’

佐賀県のブランド、2016/Aritaからは、コーヒードリッパーやケトルなどを発表(2016年)
Filter and coffee pot, released from 2016/Arita brand based in Saga Prefecture (2016)
椅子や脚立としてだけでなく、収納箱代わりにもなるイデーの「FUMIDAI」(2017年)
FUMIDAI from IDÉE is chair and stepladder and functions as a storage unit (2017)

日本ブランドのプロジェクトも頻繁に行なっており、特に愛知県の木工家具メーカー、カリモク「KARIMOKU NEW STANDARD」との協業は10年に及ぶ。
They frequently work with Japanese brands, and collaboration with KARIMOKU NEW STANDARD, a woodworking manufacturer in Aichi Prefecture, has already lasted a decade.

KARIMOKU NEW STANDARDから発表しているコレクション。左から「SIGNS」「CASTOR CHAIR」「CASTOR STOOL」「CASTOR LOBBY SOFA」
Items from collection released by KARIMOKU NEW STANDARD. From left to right: SIGNS, CASTOR CHAIR, CASTOR STOOL, CASTOR LOBBY SOFA

「ディレクターのDavid Glättliの存在もありますが、新しく立ち上げたブランドから継続的に作品を発表していけるのはとても珍しいこと。関係が長く続くほどに、僕らは彼らの技術、そしてニーズをより理解し、プロジェクトがより深く、そして明快なものになっていると感じています」
David Glättli plays a significant role as a Director, but it is pretty rare for a new brand to be able to release products repeatedly. The longer a collaboration lasts, the more we understand its technologies and needs, and the deeper and clearer projects become.’

最近では航空や観光といった新しい分野にも触手を伸ばすなど、積極的にチャレンジを続ける彼らだが、彼らに加えてスタッフ4人と、アトリエは比較的コンパクトに収めている。
Their energetic sense of challenge has led to recent expansion of designs into aviation and tourism. But their atelier remains compact, with only four additional members.

「あまりにもアトリエを大きくしすぎると、自分たちで一つひとつのプロジェクトをきちんと見られなくなってしまう。身近な感覚、体験を大切に考え、ディテールまで極めていきたいので、このくらいがちょうどいいんです」
‘If the group gets too large it is difficult for us to address every project individually and in depth. At present we are a good size for giving full attention to what we have learned from experience, and in being able to look closely at every detail.’

スイスのローザンヌにある、BIG-GAMEのアトリエ内観
Interior of BIG-GAME’s atelier in Lausanne, Switzerland

果てしない好奇心を剥き出しにしながらも、人間味溢れる感覚でパートナーとの関係やクリエーションの環境を築いていく姿勢が、彼らのデザインをいつまでも新鮮で、確実なものに見せているのかもしれない。
The team’s endless curiosity fosters warm relationships between partners and creative environments. This attitude seems to be reflected in their timeless and solid designs.

  • Text: Hisashi Ikai

BIG-GAME|ビッグゲーム

オーギュスタン・スコットドゥ・マルタンヴィル(フランス/右)、エルリック・プティ(ベルギー/左)、グレゴワール・ジャモノ(スイス/中央)の3名が、2004年スイス・ローザンヌで設立したデザインスタジオ。日用品のデザインを得意とし、家具、テーブルウェア、文房具などの多数手がける。アレッシィ、ヘイ、ムート、オピネルといったヨーロッパトップブランドのほか、2009年より日本の家具メーカー、Karimoku New Standardとの協働がコンスタントに続く。
http://big-game.ch

Design studio established in 2004 in Lausanne by Augustin Scott de Martinville (France, right), Elric Petit (Belgium, left) and Grégoire Jeanmonod (Switzerland, centre). They excel in designing everyday items, including furniture, tableware and stationery. Long-lasting collaborations with established top-level European brands include Alessi, Hay, Muuto, Opinel as well as the Japanese furniture manufacturer Karimoku New Standard.
http://big-game.ch

ボックスの中から外へ。BIG-GAMEの世界を眺める。

スイスのデザインスタジオ、BIG-GAME。設立から19年、これまでのデザインの系譜を辿る回顧展が、東京で始まった。

もともとスイスの美術学校、ECALの同級生だった3人が、卒業時にミラノで合同発表したことをきっかけにデザインユニットを結成。以降、順当にスターダムを駆け上がってきたBIG-GAME。

日常に馴染む実用的なかたちでありながら、軽やかで、好奇心にあふれ、どことなくチャーミング。新進のブランドのみながらず、長い歴史を誇る老舗との協働も可能にしている理由は、信頼を感じさせる着実さと愛着を感じる親しみやすさが同居する彼らのデザインアプローチにあるように思う。

そんなBIG-GAMEが国内初となる回顧展を、東京・西麻布で開催中だ。会場には、BIG-GAMEが辿ってきた道のりがわかる代表作がずらり。幅広いジャンルの作品群を一堂に紹介するにあたり、彼らは一辺が2m(1つのは1.8m)、高さ1,2mの巨大なボックスを用意。それぞれのなかに暮らしの様子を彷彿とさせるシーンを作り出し、来場者が360度さまざまな視点から、作品を覗き込むようなスタイルで鑑賞できるようにしている。

一方で、今年で10周年を迎えるKarimoku New Standardのコレクションを箱の外に展示。すべての作品が、昨年登場した新色、グレインパウダーホワイトに統一されているのも印象的だ。
このように箱の中と外で世界を分けたのは、Karimoku New Standardとそれ以外のブランドという区分けとともに、頭のなかに詰まったアイデアを外に取り出して新たな視点を与えてみるというコンセプトも隠されているようだ。

会場内では、BIG-GAMEのインタビュー映像が流れるほか、サイン入りのスツール《Castor Stool Plus》や重ね合わせて収納が可能な《Stacking Tray》といった限定品や、通常国内では入手できないBIG-GAME作品も販売されている。

Castor Stool Plus
Stacking Tray

展覧会情報
BIG-GAME:BOX展
2023年2月18日~3月25日 休:日曜、3/6、3/7
12時~18時 入場無料
展覧会キュレーション:David Glättli
Karimoku Commons Tokyo
東京都港区西麻布2-22-5
TEL. 03-6805-0655
https://commons.karimoku.com/

Text:Hisashi Ikai
Photo:Masaaki Inoue
[Instagram_@bouillonfoto
※最後2点のプロダクト写真除く

BIG-GAME|ビッグゲーム

オーギュスタン・スコットドゥ・マルタンヴィル(フランス)、エルリック・プティ(ベルギー)、グレゴワール・ジャモノ(スイス)の3名が、2004年スイス・ローザンヌで設立したデザインスタジオ。日用品のデザインを得意とし、家具、テーブルウェア、文房具などの多数手がける。アレッシィ、ヘイ、ムート、オピネルといったヨーロッパトップブランドのほか、2009年より日本の家具メーカー、Karimoku New Standardとの協働がコンスタントに続く。
http://big-game.ch

建築家、工藤桃子が雑誌を出す理由。
Why Momoko Kudo Publishes a Magazine

建築家の工藤桃子が刊行する雑誌『MMA fragments』。
建築の裏に潜む思考のかけら(=fragments)を一冊にまとめていく。その情熱はどこに向かっているのだろうか。
MMA fragments is published by the architect Momoko Kudo. She brings together fragmentary thoughts lying behind her projects. Where will this passion lead?

周回しながら、建築の“過程”を見直す。

Reviewing Architectural ‘Processes’ by Working Around Them

建築家が自身の作品や建築哲学をまとめた書籍や論文は多数存在するが、工藤桃子が発刊する『MMA fragments』は、従来の建築系メディアとは大きく一線を画する雑誌だ。
There are many publications in which architects discuss their work and philosophy.Momoko Kudo’s magazine is completely different. It is not like typical architectural media.

自身の建築作品の解説や竣工写真の掲載はほとんどなし。あくまでも工藤は「メディアの人間」という立場を崩さず、研究者の寄稿やアーティストとの対談、関連するアートワークを紹介するビジュアルページ、ものづくりの現場の探訪記など、多角的なアングルからテーマを掘り下げていく。
The magazine contains practically no pictures of her completed buildings, nor explanation of them. She assumes the role of editor, not architect, exploring themes from many angles. She deploys comments by researchers, artist interviews, and includes visual pages introducing related items, visits to manufacturing sites and craft studios. As Kudo puts it:

「人が一人では生きていけないように、建築もさまざまな要素が複雑に絡み合いながら、ようやく完成へと導かれるもの。設計は建物の図面を描くだけでなく、建材や科学技術の進化、取り巻く環境や土地の歴史、関わる人々の暮らしとコミュニケーション、産業&経済の情勢に至るまで、過程のなかであらゆる事象を巧妙に掛け合わせていきます。だから、『こんな建物をつくりました』と、きれいに完成形を紹介することよりも、その過程で何が起き、どのように思考が巡り、もがいたのか。プロセスを振り返りながらかけら(=fragments)を掻き集め、編集し直してみたいと思ったんです」
Just no one is an island to themselves, and every piece of architecture is ultimately part of a complex web. Design is not just about the drafting the building itself, but is dependent on a combination and balance of many factors. It includes materials and technological developments, environment and history, people and communication. It must also take into account current industrial and economic conditions. I don’t want to just present a completed work and announce ‘this is the result!’. I want to show what unfolds, how we solve problems, and how we struggle. I want to reflect processes, which I collect as fragments, and re-edit them for presentation.’

事象の周りをグルグルと巡りながら、ときに真正面ではなく、斜めから物事を捉え、思いを馳せる。いわゆる“理系建築家”とは異なる独自の態度は、幼少期を過ごした海外での記憶、多感な時期に傾倒したサブカルなど、少しだけまわり道をしながら建築にたどり着いたという経験が、多少なりとも影響しているとも語る。
As she circulates around some specific matter, object, or project, Kudo looks at it from the front and from side-angles. She thinks in ways that are not conventionally rational. She partly attributes this method to being brought up abroad, and to being devoted to subcultures in her teens. She alighted on architecture after a bit of a detour.

オンラインやSNSという現代的、かつ気軽な方法論ではなく、「雑誌」という、ある種クラシックなメディアを選択した理由もユニークだ。
Also unique is Kudo’s choice of the classic magazine format, rather than more contemporary and light-hearted online or SNS platform

「どうしたら、建築のプロセスやストーリーを的確にアーカイブしていくことができるだろう。そう考えていたときに、たまたま訪れた江戸東京博物館の『古代エジプト展』で、パピルスに描かれたヒエログリフ(古代エジプトの象形文字)を見たんです。その瞬間、『これだ!』と直感。何千年前もの情報が、紙というモノに写されたことで、はるかな時と場所を超えてきた。その力を信じて、印刷物にしたいと思ったんです」
While I was thinking about how I could best archive architectural stories and processes, I happened to visit the Ancient Egypt exhibition at the Edo-Tokyo Museum. I saw hieroglyphs written on papyrus, and at once realised they were what I was looking for. Information from thousands of years ago travelled to my own time by being transferred to paper. Sensing its great power, I knew that in the end I wanted a printed record.

とはいえ、編集や出版に関して工藤はまったくの門外漢。そこで、仕事を介して知り合った編集者の深井佐和子に協力を要請。工藤と深井がダブル編集長というかたちを取り、プロジェクトが始動した。
Kudo reached this decision, but being a total novice in the field, asked help from Sawako Fukai, an editor whom she knew through business connections. The project began with Kudo and Fukai as co-editors in chief.

建築を取り巻く「楽しさ」を拡散する。
Disseminating the Joy Surrounding Architecture

すでに刊行した2号は、工藤自身がプロジェクトのなかで向き合った素材や建材からテーマをセレクト。第1号は、おがくず、麻、米糊から成る天然由来の素材「RRR(Rice-Reinforced Rolls)」に注目し、自然環境への意識や人間のイマジネーションや手からモノを生み出す力に関する記事を展開。第2号は産業とクラフトのあいだを行き来しながら、身近な環境をつくりだす「タイル」にフォーカス。産業の中心地である多治見での現地取材や関連するアーティストの作品などを紹介している。
Two issues of the magazine have already published. Themes were selected from architectural materials that Kudo had worked with. The launch issue focused on RRR (Rice-Reinforced Rolls), a an original material made from sawdust, hemp and rice glue. It also included articles on environmental awareness, human imagination and power gained by making things with one’s own hands. Issue Two focused on tiles, familiar from settings around us, which the magazine looked at from aspects of industrial production and craft. It featured articles on the tile production centre of Tajimi as well as on artists’ work.

テーマの掘り下げ方はもとより、細かな表現に至るまで決して建築によることなく、実にニュートラルで誠実。こうした姿勢を見るだけでも、広い読者層を意識していることが理解できるが、ページをめくるごとに印象的に目に飛び込んでくるグラフィックワークもとても新鮮に映る。
The magazine is neutral and plain in topic and in method of analysis, while carrying detailed descriptions. It never, as it were, favouritises architects. It is evident that the editors aim at a general readership, taking on topics with well-illustrated pages andgenerous amounts of impressive graphics.

「エディトリアルデザインにも制約を持たせないように、デザイナー、小酒井祥悟率いるSiunには、特別な指示をせずにベースとなる素材を渡すだけ。そのため当初予定してたよりもページ数はかなり増えていますが、完成したものには満足しています」
In order to avoid editorial or layout preconditions, we simply pass text and graphics to a graphic design studio called Siun, run by Shogo Kosakai. We do not provide any instructions. The resulting magazines are considerably longer than I envisaged, but I’m delighted with how they have turned out.

手持ちの良さを優先し、もともと工藤が使用していたノートをベースに算出した140×230mmというサイズを維持しながらも、1号と2号では綴じ使用を変更。1号は糸綴じでページが目一杯開けるように調整。2号では、厚紙のタトウに合わせて8つ折りをセットしたものと、4つ折りと2つ折りのバラのページを組み合わせている。
Production also has an eye to portability, using a 140×230mm format. This is the same size that Kudo uses for her notebooks. The binding changed between first and second issues, with Issue One using string, so that the pages open flat. Issue Two has the format of an openable cardboard folder containing two loose sheets of different sizes, both folded uniformly, and removable from the folder, while the largest sheet is part of the folder itself.

今後も年1度のペースで発刊を続け、10号までは続けたいと話す工藤。プロとして建築に携わるなかで目の前に現れる心踊る事象を、「MMA fragments」というメディアを通して伝えていきたいと考える。
Kudo says she hopes to publish one issue per year, up to a total of ten. MMA fragments will go on disseminating information about the exciting matters Kudo encounters in her architectural career.

「プロジェクトを進行するたびに、新たな発見と巡り合い、面白い発想を持っている人に出会う。ときに、設計が際立つのも、私の自身の力ではなく周辺に存在するものや人のおかげ。それを私一人が独占しているだけではもったいない。楽しいことを連結していくことで、建築が、そして社会が前向きに進んでいくような気がしているんです」
As I advance each project, I make new discoveries and meet people with interesting ideas. If any of my projects succeeds in standing out, it is not thanks to me alone, but to all those who contributed. It would be negligent for me to monopolize this. Connecting the joy of architecture and society, I believe, is a positive development.

工藤の頭の中では、すでに3号目の準備がはじまっており、夏前に発刊を予定。1号ずつ大切に育て、伝えられるメディアの次なる登場を楽しみに待ちたい。
Kudo is already preparing Issue Three, planned for publication before the summer. Each issue of MMA fragments is nurtured and released with great care, so this next one is eagerly awaited.

  • Text: Hisashi Ikai

工藤桃子|Kudo Momoko

東京に生まれ、スイスで育つ。多摩美術大学環境デザイン学科を経て、工学院大学大学院修士課程修了。2016MMA Inc.を設立。主な作品に「SIRI SIRI」、「GARGANTUA」「SKINCARE LOUNGE BY ORBIS」「CFCL OMOTESANDO」などの店舗設計、2020年横浜トリエンナーレ会場設計、細野晴臣デビュー50周年記念展「細野観光1969 – 2019」のデザイン、個人住宅も手がける。https://m-m-architecture.com

Born in Tokyo and brought up in Switzerland, she graduated in Architecture and Environmental Design from Tama Art University, before taking an MA at Kogakuin University. She established MMA Inc. in 2016. Major works include retail outlets for SIRI SIRI, GARGANTUA, Skincare Lounge by Orbis, and CFCL Omotesando, also venue design for Yokohama Triennale 2020, Hosono Haruomi 50th Anniversary Exhibition Hosono Sightseeing 1969-2019. She has also designed private residences.https://m-m-architecture.com

Hello! from Bob Foundationの中身

20年にわたる活動の軌跡を一堂に集めた「Hello! from Bob Foundation」。展示されたのは、なんと250点あまり。そのなかから代表的な作品を紹介する。

FIKA
ロンドンの美術大学時代の同級生、ハンナ・バーニングとのコラボーレション展示を東京・代官山で2006年に行った折、ハンナが住むスウェーデンの素材を何か用いて作品をつくりたいと考えたBob Foundationが手がけた「FIKA」。無意識のうちに使っている「生活用品」に焦点を当て、ハンドルやキャップ、注ぎ口などをつけることでパッケージをプロダクトとして意識させている。BaBaBaのために今回は新作を追加。スウェーデンのほか、イギリスやオランダからもアイテムを取り寄せた。


RING RING
Bob Foundation設立後、オフィシャルで発表した初のコレクション。コミュニケーションをテーマに2004年にスウェーデンで開催された「Tokyo Style in Stokholm」に参加に向けて、彼らが描いたのは、今では少し懐かしいぐるぐると巻かれた電話機のコード。複雑かつ自由に躍動するラインが、テキスタイルデザインとして展開した時にパターンの継ぎ目を曖昧にし、永遠につながる世界を見事に表現している。


STRING LOTTERY
「RING RING」と同時に、スウェーデンで発表した作品。コミュニケーションというテーマから設定から、「繋がる」「あみだくじ」と発想を転換。日本の屋台や駄菓子屋などに置かれていた“当てくじ”や“千本くじ”と呼ばれる「紐くじ」をオリジナルで開発。ひと昔前の日本の遊びながら、そこに生まれる楽しさややりとりは時間が経っても変わることなく、普遍的な感覚だと語る。


Mini
英国車、MINIの60周年記念イベントのアートディレクションを担当していた際に、プロモーションとして手がけたコラボレーションワーク。サインペインターのLetterboy、イラストレーターのJerry Ukaiと協働し、車のボディを彩っていった。文字(Letterboy)、イラスト(Jerry Ukai)、パターン(Bob Foundation)という同じように見えて異なるジャンルの才能がバランス良く協業することで、新しい表現を追求した。


Paper Theatre
「mt」のプロジェクトを手がけた際、どうすれば小さなサイズにマスキングテープに、来場者の意識がフォーカスするだろうか。考えた末に、辿りついたのが、劇場の舞台のなかにテープを置くことだった。白い紙に緞帳や袖幕をはじめ、クラシカルな舞台装飾装飾を描き、模型づくりの要領で組み立て、そのなかに光が集中するような仕組みを作り出した。


STOLE
Daily Bobというブランドから、これまで45cm角のハンカチを展開していたが、より大きな表現にトライしたいと、本展に向けてサイズ90×180cmのビックサイズストールをデザイン。特にモチーフを特定せず、自由に創作した一枚の絵画に見えるよう、そのときの感覚に任せて描いていた。最終的に「FEEEL」「SURVIVE」「WATCH」の3作を発表した。


WRAPPING PAPER
活動当初から手がけ、のちにブランドDaily Bobの定番商品となったラッピングペーパー。あまりにもプロの技がすごいために、日本ではプレゼントのラッピングを自ら行う人は少ない。「たとえリンゴ一つでも、可愛い包装紙に包んでプレゼントされたら、とても嬉しいはず」。そう話すBob Foundationは、気軽に楽しく使えるラッピングペーパーをデザインし続けている。


ROBERT
大きなプロダクトをつくりたいと考えていた2005年に手がけたコートハンガー。シャーロック・ホームズの小説のなかで、ホームズとワトソンが下宿先を管理する、ハドスン夫人が蝋人形を動かして家のなかに人がいるように見せるというストーリーにヒントを得て、機能的なホームプロダクトでありながら、防犯グッズとしても活用できるというユニークな発想を展開した。

  • Text: Hisashi Ikai

Bob Foundation|ボブファウンデーション

朝倉充展(みつのり)と洋美(ひろみ)の2人によるクリエイティブグループ。ともにイギリスのCentral Saint Martins College of Art & Design 卒業し、2002 年Bob Foundation設立。旺盛な好奇心で次々に新たな題材を発見。グラフィックデザイン、イラストレーション、映像、プロダクトと領域をまたぎながら、自由なかたちでクリエーションを手がける。近年は、充展がバイヤーの大澤満美子とともにオンライン雑貨ショップ「Lilla Bäcken(リッラベッケン)を運営。洋美は編集者の阿部太一とともにクルマユニット「HIROO REDSOX」を立ち上げ、さらに活動の幅を拡大している。
https://www.bobfoundation.com

心揺れ動く、色のふしぎ。
──SPREAD

目の前に広がる、鮮やかな多彩色。独自の手法で色の魅力と可能性引き出していくSPREAD。色にこだわり、創作を続ける理由を聞いた。

SPREADの展覧会場にひょっこりとやってきた小学3年生くらいの男の子は、場内に足を踏み入れるやいなや、作品に向かって一目散に走り出した。その様子を見たSPREADの小林弘和がつぶやく。

「色に触れると、頭でいろいろ考えて判断せずとも、心や体に一気にスイッチが入る。色には、言葉ではうまく説明できない、自然な反射、反応を起こす力があるんですよね」

暖色系は心を高揚させ、寒色系は逆に鎮静効果がある。そんな色彩心理学の鉄則もあるが、どうして人は赤い色を見ると興奮を覚えるのか。色が交感神経に刺激を与え、血圧や体温を上げるという研究発表はあるが、なぜ刺激を受けるかは定かではない。

「文献を調べながら、動物の体を開いたときに見える血の色が関係しているんじゃないかなどと、仮説を立ててみたりもするのですが、結局のところよくわからない。色の組み合わせや構成によってどんな反応が起こるのか。それを知るには、多様なアングルからクリエイションをしてみて、自分たちで確かめてみるしかないんです」

SPREADの山田春奈と小林弘和が色によるクリエーションをはじめたのは、スタジオを設立した2004年のこと。1日の行動パターンを、「睡眠=ネイビー」「仕事=レッド」「食事=オレンジ」というように21色に置き換え、記録。この『Life Stripe』は、彼らが15年以上つづけているプロジェクトだ。

記録した「生活の模様」を、行動別で色に置き換えた〈Life Stripe〉。©Kai Hirata

「人の暮らし方、生活の記録を文字情報で読み解いくのは時間もかかり、少し難しいのですが、絵として表現されていれば感覚的に理解しやすい。人だけでなく、動物や昆虫なども観察対象にしてみると、特性もより顕著になり、それぞれが生きた事実を美しいかたちで表すことができるんです」

行動の違いを色で示したのは偶然だったと語る彼らだが、色に対する特別な感覚は、もしかしたら若いときに時を過ごした新潟のランドスケープに少なからず影響を受けているかもしれないと小林は話す。

「僕が生まれ育ったのは、新潟県長岡市から新潟市へと抜ける途中にある、山もなければ、棚田もない、ひたすら田園が続く真っ平な地形が続く平野地帯でした。地形の変化がない代わりに、四角い田んぼが色面になって、季節ごとに彩りを絶妙に変えていきます。田植え時期には水面に空を映して青緑になり、苗が育って緑がどんどん増し、稲穂が着くと金色に代わり、収穫を迎えると土色、そして雪が降り全面が真っ白になる。その景色を記憶にとどめる一方で、空と地面の2色しか存在しない風景に、斬新な色を差したくなる衝動を覚えることもありました」

雪に閉ざされる、景色に彩りがまったくなくなると、春を待ち侘びる気持ちとともに、色に対する強い欲望が脳内にどんどん溜まっていくこともあった。

東京・六本木の複合商業施設、東京ミッドタウンのクリスマスイベントで展開した〈Color Jungle〉。©Ooki Jingu
さまざまに彩色したスチール板を折り曲げ、色の奥に潜む光と闇のコントラストを探った作品〈観賞用コントラスト〉。©Ooki Jingu

「冬のあいだに春を待ち焦がれて、桜が咲く頃を思い描くと、いつのまにか頭のなかには蛍光ピンクの世界で満ち溢れている。でも、暖かくなって実際に花開く桜の花びらは、とても淡くてはかない薄紅色で、『あれ、こんなんだったっけ?』と拍子抜けしてしまうほど。知らずうちに、脳内ですごい変換が起きていたことにそのとき気づいたんです」

色は、光のかたまりのようになって脳内を駆け巡り、歓喜や希望を凝縮していく。色がもたらすとてつもないエネルギーをデザインの力で手繰り寄せながら、その先にある可能性をも追求。微細な色の違いを人がどのように捉え、意識を変化させているのか。SPREADの2人は化粧品の仕事を通じて、細やかな色のグラデーションの鍛錬を重ね、さらに色彩の解像度を高めていったと振り返る。

簡単に貼って剥がせるインテリア用の粘着テープを、メーカーとともに開発した〈HARU stuck-on design〉。©Ooki Jingu
金属加工の街として知られる新潟県の燕三条一帯の工場を一般公開するイベント「燕三条 工場の祭典」では、ピンクと白のストライプをグラフィックから会場デザインまで、統一して採用した。©Tsubame-Sanjo Factory Festival Committee/「燕三条 工場の祭典」実行委員会

2019年にジャパン・ハウス ロンドンで開催された展覧会〈Living Colours: かさねの森 染司よしおか〉で会場デザインを担当した折には、京都にある染工房を重ねて訪問。江戸時代から続く伝統の技で絹や麻、和紙などを美しく染め上げるために、さまざまな植物から多様な色が生まれる様子をつぶさに観察した。

「ありとあらゆる植物を大切に育て、採集して、叩いて潰し、時間をかけて煮出し、濾すことによって生まれる鮮やかな色は、まさに生命を凝縮した存在。だから人は色に触れるたびに、心を動かされるのかなとも思います」

色は単に視覚的に世界を彩るだけでなく、人の心を揺さぶり、内から込み上げる感情をリアルに体感させてくれる。SPREADのクリエーションの前に立つと、だんだん感覚が鋭くなり、心が豊かに広がっていくような感じがした。

Living Colours: Kasane – the Language of Japanese Colour Combinations” exhibition at Japan House London
「Dialogue 景色と対話する」をテーマに富山県立美術館で展示した〈Much Peace, Love and Joy〉(右)と〈Different Worlds〉(左)。©Junya Igarash
  • Text: Hisashi Ikai

SPREAD

小林弘和と山田春奈によるクリエイティブユニット。ともに長岡造形大学でデザインを学び、2004年にユニットを結成。主な仕事に「燕三条 工場の祭典」「HARU Stuck-on Design;」「国立新美術館10周年アートワーク」など。現在、35日まで富山県美術館開館で開催中の企画展「デザインスコープのぞく ふしぎ きづく ふしぎ」(https://tad-toyama.jp/exhibition-event/16596)に参加している。

http://www.spread-web.jp

子育てのなかで、進化するクリエーション。

グラフィックデザインの視点から、立体のおもちゃに挑戦した小林一毅。育児を通じて大きく変化した、働き方やデザインの考え方とは。

「昨年に第一子が誕生。子どものためにと、集めはじめたおもちゃが、生活のなかにどんどん増えていきました。そうしているうちに、おもちゃのかたちや役割に対して、僕自身が興味を持つようになり、あるとき『自分でつくったら、どんな風になるんだろう』なんて思って」

グラフィックデザイナーとして活動を続けてきた小林一毅は、もともと3Dには苦手意識があり、立体造形にトライするのは、大学時代につくった粘土作品以来のこと。

通常、プロダクトデザイナーや工業デザイナーが手がける分野の仕事かもしれないが、歴史を遡れば、フランスの絵本作家、トミー・ウンゲラーやグラフィックデザイナーの福田繁雄など、平面の表現を主体としながら、立体のおもちゃを手がけたクリエターは何人も存在する。

小林が幼い頃、父が作ってくれたというミニカー用のマップ。代を継いで、いまは自身の子供が一番遊んでいるおもちゃだとか。
1958年から手作りで木のおもちゃを作り続ける寺内貞夫の積み木の汽車。

「プロダクトデザイナーのように機能的なデザインをすることはできませんが、物事を単純化、抽象化しながら、情緒的な面白さを際立たせるのはグラフィックデザイナーが得意とするところ。形の豊かさや手触り、色彩に注力し、感覚的に気持ちが良く、子どもが大きくなってもずっと手元に置いておけるような存在を目指していきました」

スパイラルマーケットと共同でオリジナル商品「IKKI KOBAYASHI+S」を発表。クリスマスアイテムやラッピングも作成した。

小林は平面からの発想をもとに、シルエットに厚みを持たせていくような手法で独自の造形を展開。オーガニックな形をした色違いのブロックを重ね合わせた〈熊の積み木〉や、同形のように見える四角いキューブのエッジを微細に削り、多様な動物を表した積み木〈16 ANIMALI〉など、柔らかく小さな子どもの手にも優しい、滑らかな触り心地ながら、色や形から好奇心を掻き立て、それでいて大人が見ても魅力的な美しいアートオブジェのような存在のおもちゃが完成した。

おもちゃ開発のために参考にした絵本の数々。左からどナルド・クルーズの『Flyぎん』、トミー・アンゲラーの『すてきな三にんぐみ』、そしてイエラ・マリの『あかいふうせん』。

おもちゃのデザインだけでなく、小林にとっては子育ても初めての経験。毎日が新鮮な発見の連続であるとともに、クリアしなければならない課題も次々に現れる。

「こんな貴重な体験ができるのは、手のかかる今の時期だけ。少し大きくなってくれば、すべての時間を子どもと一緒に過ごすこともできなくなる。だから家族と相談して、今だからこそできることに絞って生活することに決めました。美術大学でクラスを担当していることもあり、現在は週のうち、2日間だけをデザインする時間に充てています。」

あらゆるものに興味を抱き、予想できない反応を見せる子どもの成長とともに、自身の感覚も日々進化。制作の時間こそ減ったが、以前にもまして広い視野をもってクリエーションに没頭し、充実したアウトプットができていると実感している。

ウェブジャーナル「住む人」で週1回発表するオンライン展示「Forget me nots」のためのクリエーション。

「未来がある子どものことを考えていると、自分でつくったものも後世にきちんとしたかたちで残る、質の良いものにしていきたいと思えてくる。こうした気持ちが、ひいては子どもを取り巻く環境だけでなく、大人にも、そして社会全体に良い影響を与えていくんじゃないかと感じています」

  • Text: Hisashi Ikai
  • Photo: Kohei Yamamoto、Haruki Kodama

小林一毅[Ikki Kobayashi]

1992年滋賀県生まれ。2015年多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。資生堂クリエイティブ本部を経て2019年に独立。東京TDC賞、JAGDA新人賞、日本パッケージデザイン大賞銀賞、Pentawards Silver受賞。

instagram :  @kobayashi.ikki

気ままなクリエーションの軌跡。
──Hello! from Bob Foundation

朝倉充展&洋美によるクリエイティブグループ、Bob Foundationが、結成20周年を記念した企画展「Hello! from Bob Foundation」を開催する。

Bob Foundationの活動は、実に軽快で変幻自在だ。

正統派な広告やパッケージの仕事をしていたかと思えば、自身のプライベートブランドから日用品をプロデュース。イベントでウォールペインティングを行っていることもあれば、料理人としてフードイベントに参加することもある。

八面六臂のオールラウンドプレイヤーとも言えるが、当人たちと対面すると計画的にプロジェクトを進めているというよりも、折々の出会いや状況を大切にしながら、直感的に物事を判断。感性の赴くままのクリエーションをしているように感じられる。

こうして生まれるBob Foundation表現の数々は、どれも明るく開放的な空気に満ち溢れている。プレイフルなモチーフ、心躍る色彩、伸びやかなラインから繰り出される彼らのメッセージは常にポジティブで、見るものの心をぱっと照らし、解きほぐし、やさしくつないでいく。

本展では、Bob Foundationが辿ってきた20年の活動の軌跡を紐解く代表作のほか、MINI Japan60周年の折にJerry Ukai、LetterboyとともにペインティングしたMINIの実車も展示。関わりを持つ「DAILY BOB」「Lilla Bäcken」「HIROO REDSOX」といったプロダクトの販売も行う。さらに会期中には、持ち寄りのアイテムにシルクスクリーンを施すサビースほか、週末や祝日には、親交のあるクリエイター仲間によるポップアップイベントや親子向けのワークショップなどのイベントも多数開催する。

彼らの気ままな発想で、会期中にまた新しいプロジェクトが誕生するかも。そんな期待すら抱いてしまう、楽しいイベントがまもなくスタートする。

イベント情報 
⚫︎シルクスクリーンサービス
ボブファウンデーションが手がけたグラフィックを、ご持参のアイテムにその場で印刷します。
会期中の木~日曜日、Bob Foundation 在廊時
料金:1500円

⚫︎トークイベント
11月19日(土)19時~
BaBaBa展示会場内&インスタライブ
聞き手:柴田隆寛(編集者)

⚫︎タコスショップみよし屋 ポップアップスタンド
11月19日(土)、20(日)、23日(水・祝) 12時~

⚫︎MIYOSHIYA飯店 ポップアップスタンド
11月26日(土) 12時~

⚫︎工作絵本「こうさくのえほんさん」発売記念 ワークショップ
11月26日(土)、27日(日)
13時~、14時~、15時~
各回定員5名、所要時間30分
価格:1500 円

*事前予約制
info@bababa.jpにてメールで受付。

*ポップアップイベントやワークショップの詳細は、下記SNSにて随時情報を更新いたします。
Instagram https://www.instagram.com/bababa_jpn/
Twitter https://twitter.com/bababa_jpn

展覧会情報
Hello! from Bob Foundation
2022年11月19日(土)~11 月27日(日)
12時~19時 会期中無休 無料
協力:MINI Japan/株式会社成田商店/有限会社スコープ

Bob Foundation|ボブファウンデーション

朝倉充展(みつのり)と洋美(ひろみ)の2人によるクリエイティブグループ。ともにイギリスのCentral Saint Martins College of Art & Design 卒業し、2002 年Bob Foundation設立。旺盛な好奇心で次々に新たな題材を発見。グラフィックデザイン、イラストレーション、映像、プロダクトと領域をまたぎながら、自由なかたちでクリエーションを手がける。近年は、充展がバイヤーの大澤満美子とともにオンライン雑貨ショップ「Lilla Bäcken(リッラベッケン)を運営。洋美は編集者の阿部太一とともにクルマユニット「HIROO REDSOX」を立ち上げ、さらに活動の幅を拡大している。
https://www.bobfoundation.com

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